六話:兵藤一誠、十三歳です。
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補充が大変だとか言ってたし、たまには俺自らスカウトしに行きますか。
「あれが幻術か……。」
そうとう強力なやつだな……建物がねじれていたり、あるはずのない道を作っていたり、あるはずの物を消滅させていたり……まさに『霧』だな。
「まずは邪魔なカラスから始末するか。」
「え?ここからスか?」
「ドライグ。」
『了解した。』
『赤龍帝の二丁拳銃発動。』
これは赤龍帝の手袋とは違い直接魔力や死ぬ気の炎を倍加するタイプじゃあない。炎を圧縮する力を倍加するものだ。
XANXUSの二丁拳銃を使いたいと考えた時から考えていたんだが神器に弾を込めると言うのは難しく、かと言って単に炎を倍加して撃ち出すだけではグローブと対して威力が変わらないのでは意味がないので悩んでいた時に炎を直接圧縮することを考え付いた。
『REBORN!』原作では特殊弾を使って炎を圧縮していたのを特殊弾抜きでやってしまおうということだ。これは自分の力を倍加するわけではないので少し調整に手間取ったが(主にドライグが)圧縮された炎が一気に解放される力はグローブを遥かに超える破壊力を実現する。
まあ、その分肉体強化や魔力強化が出来ないので防御は手薄になるがその時はグローブに戻して戦えばいい。
『boost、boost』
さらに攻撃特化になったせいか知らないが倍加速度が二倍になった。
おまけに俺自身が倍加するのではなく二丁拳銃――つまり神器状態のドライグが倍加するのでほぼ上限なく倍加出来る。流石に本人だけあって倍加の桁が違う。それと壊れても傷つくのはドライグだけなので安心安全の武器だ。
『俺はちっとも安全ではないのだが?』
「気にするな、さっさと倍加しろ。」
『ええい、もうやけくそだ!!!』
『boost、boost』
「これぐらいで十分だ、決別の一撃!!!」
超直感で堕天使がいるであろう場所を見抜き銃を放つ。
そして圧縮された一撃は幻覚の中に入っていき――その場所の幻覚もろとも吹き飛ばした。
「ちょっ!?いくら何でも威力強すぎでしょ!!!町の一角を吹き飛ばすなんてやりすぎですって!!!子供達も巻き込まれたらどうするんスか!!?」
「一応当たらねえように撃った……巻き込まれたらご愁傷様だ。」
「そうだとしても町の修理が大変でしょ!!!!!」
「俺が知るか。」
「イッセーくーん!!!??」
デュリオがうるさいが無視して幻覚の町の中に入っていく。
さて、どんな奴かは知らないが『霧』に相応しいか見定めさせてもらうか。
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