六話:兵藤一誠、十三歳です。
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
俺なら近づく敵は全て根絶やしにするんだがな。
「面目ないっス……まあ、今回の問題はそれ以上に面倒なんスけどね。」
「……どういうことだ?」
「俺達も直ぐに助けに行こうとしたんスけどね、襲われてパニックになった子が神器を暴走させちゃてね……堕天使どころか子供たちにも近づけないんですわ、これが。」
「近づけないだと?」
「そ。その子、幻術系の神器持ってたみたいで辺り一帯を幻術でぼかしちゃってどこに何があるかも検討がつかない状況なんスよ。まるで実態のない霧ですわ。」
実態のつかめぬ霧……か。
「ガキ共は無事なのか?」
「それがてんで分からないんスよね、気配もぼかされてて何も分からない状態。俺達にはお手上げなんですよ。」
「それでボンゴレの超直感を頼ったってわけか……。」
「ご名答、幻術が効かないって聞いたんで藁にも縋る思いでお願いに来たんですわ。」
確かに俺達ボンゴレの超直感なら幻術を破ることも不可能じゃない。
相手の術師がそれなりの手練れなら対策も練ってくるだろうが今回に限ってはその可能性はかなり低い。俺に頼ってくるのも納得がいく……だが――本当に幻術が破れないのか?
教会にどういう戦士がいるかは知らないが幻術に特化した戦士が本当に一人もいないのか?上位神滅具である煌天雷獄を持ってしても本当に破れないのか?子供たちを傷つける可能性があるから使えないという線もあるがそれにしてもわざわざ俺に頼る理由が低い。
第一最強の悪魔祓いを俺の呼び出しに使う意味がない。別に適当な奴で構わないはずだ。それに超直感なら父さんも持っている、だが父さんから教会からそう言った話があったとは聞いていない。つまり最初から俺が目当てだということだ。
それが意味するところは――
「教会は俺を試してえらしいな。」
「えっ!!…な、何のことっスかねー。」(棒読み)
「てめえは嘘が下手だな。」
「ぐっ……恨まないで下さいよ、これも上の命令なんですから……俺個人としては直ぐにでも助けたいんスけどね。」
……どうやら嘘はついていないみたいだな、デュリオは本心から子供達を助けたいと思ってるみたいだな……それなら協力してやってもいいか。
ただし――
「報酬は貰うからな。」
「あんまし、足元見ないでくださいよ。俺だって給料安いんだから。」
「はっ、金なんざいらねえよ……その神器使いを貰う。」
「え!?生きてるかどうかも分からないんスよ?」
「死んじゃいねよ、第一死んだら神器の効果がなくなるだろうが、てめえはバカか。」
「あ、そうっスね……よかった。」
さてと、スクアーロが欠員
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ