六話:兵藤一誠、十三歳です。
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ギャグ補正か何かは知らないがどれだけボコボコにしようと次の日にはケロッとしてるからなあいつ。
(あんな奴消えてしまえばいいのです!!あいつのせいでご主人様が私にお仕置きをくれることが少なくなったのですから……っ!!憎たらしい限りです!!!)
無視だ、徹底的に無視するにこしたことはない。ずっと黙り込んでいる俺を訝しげにデュリオが見てくるが知ったことじゃない。
「修理が終わりました。」
「はやっ!!?」
「流石だ、セバスチャン。」
「恐縮です。では私はこれで。」
そう言って優雅に去っていくセバスチャン――減っていた紅茶を継ぎ足して。
流石だ、セバスチャン。
「それで…俺に何の用だ?」
「単刀直入にいいますとね――今から食べ歩きに行かないっスか?」
「おい。」
「いやー、ここのピザがまた絶品なんですよ。」
「……おい。」
「一誠君も一つ――」
「さっさと要件を言え、カッ消すぞ。」
「うわっ!!眉間に銃突き付けないでくださいよー、俺これでも小心者なんですから。て言うか、それ普通の銃じゃないっスよね?」
「……赤龍帝の二丁拳銃だ。」
以前ドライグを脅して赤龍帝の手袋以外の形に変化させたものだ、能力も微妙に違うがそれは今言う必要はないだろ。
「え?確か赤龍帝は籠手じゃないんスか?」
「誰があんなダセえ籠手なんざ使うか、俺の使いたいように神器を変えただけだ。」
『その煽りを受けるのは俺なのだがな……。』
「えっと……その、お疲れ様っス、ドライグさん。」
『っ!!…ううぅ、相棒に宿ってから初めて優しい言葉をかけられた気がするぞ…っ!!』
「ドライグ、どうやら十分の九殺しにされてえらしいな?」
『ドライグばかりに構ってないで私にもお仕置きを下さい!!ご主人様!!!』
「……なんか大変な物も宿しちゃってるみたいっスね……。」
「『言うな……。』」
考えても暗くなるだけだ、今はデュリオの本当の目的を聞く方が先決だろう。
これは決して現実逃避ではない…断じてな!!!
「ゴホン…要件でしたよね?一誠君は教会の施設に特殊な力を持った子供たちが多く集まってること知ってる?」
「ガキのことなんざ知らねえな。」
「うん、そうだと思った。でね、特殊の能力には神器の保持者も多いわけなんスよ。」
「さっさと結論を言え。」
「まあ、その……神器を狙った堕天使に子供たちが襲撃されたんすよ。」
「ぶはっ!!教会のおひざ元をあっさり襲撃されるなんざ、傑作だな。」
以前のカス悪魔の時もそうだが管理が甘すぎやしないか?
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