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26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第九話 Cooreat
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 九月上旬 第三十五層
 初夏にあんなことがあって以来、別段変わったことのなく、俺は普通に生きている。
 ザサーダやユイツーが何を考えているのかはわからないが……。
 近いうちに、またアイツらと会うことになるだろう。
 それに対応するべく、俺はグリュンヒルの強化を怠らず、レベル上げも怠らなかった。
 まぁそっちに力を入れすぎて、ボス攻略線にはあまり参加できなかったが……。
 兎に角、そんなこんなで、俺は今日、野良で狩りを行おうと思っていた。
 ギルドのメンバーはそれぞれ私用があるらしいからな……。
 玖渚もグリーンポインターに復帰してからは、ギルドの店の手伝いがメインだ。
 あまり泥棒や略奪行為もしなくなった。
 それ故か、桜花やレイカと仲がいい。
 スユアもそれを見て微笑んでいるようだし、非常にほのぼのしていい感じだ。
 天乃も女子四人に囲まれてるんだから、幸せだろう。
 まぁ、あいつはあいつで殆ど狩りに出れないせいで激浪の強化が捗ってないみたいだけどな。
 よく野良で狩ってるクーレイトやガンマさんから差し入れをもらってるから大丈夫だろう。
 因みに、今回の野良にクーレイトとガンマさんは参加してくれるらしい。
 忙しい中、申し訳ないとは思うけどな。
 そんなこんなで、俺は三十五層の広場でまずあの二人を待っている。
 暇な時間、適当なフレとメッセージでチャットでもしてようかと、ウィンドウを開こうとした瞬間。
 ふと、視線を感じた。
 顔を上げると、二人の人物。
 眼鏡を掛けた好青年と、サイドテールの女の子。
 その背後に、コッテコテの日本鎧をつけた武者みてーなやつと、小太りのちょっと痛いやつ。
 そんなバランスの悪いやつらの中で、女の子が、俺を見ていた。
 ……残念だが、俺はあんなやつは知らない。
 そして今更、フラグキタ、とか思うような歳でもない。
 あと10若けりゃそう思ったんだろうけどな……。
 しかし隣にいる眼鏡のやつがこちらに気づいたようで、なんだか殺気立っている。
 こりゃあれだな。 あの子の彼氏かなんかだな。
 厄介事に巻き込まれる前に、とっとと退散させてもらうか。
 俺はウィンドウを閉じ、逃げるようにその場を後にした。
 ……しかし、だ。
 もうそろそろSAOを始めて一年になるが、俺がSAOに誘ったやつを未だ見つけてない。
 30歳の同僚で、顔は覚えてるハズなんだけどな。
 アイツあんまり機械に詳しくないから、もしかしたらやってないのかもしれない。
 死んだ、なんてことになったら相当嫌だな……。
 いや、もしやってたとしても、アイツなら死なないと思う。
 仕事でも図太く生き残ってたやつだ。 この世界でもうまくやってるハズ。
 そんな淡い希望を抱
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