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ファイナルファンタジーT
22話 ≪異なる世界≫
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れている尖り帽子を被った素顔の窺えない男の子が客室にやって来る。

「やあ、意識が戻ったみたいで良かったぜ」

「もう起きないんじゃないかって、心配しちゃったよ……」

「安心するといい、私の仲間達じゃ。他にも何人かおるがの」

「自己紹介しておくわ、あたしはエーコ! マダイン・サリから来た、エーコ・キャルオルって言うのよっ!」


「 ………… 」


「って何の反応もなし?! あなたって無愛想ね〜っ」

「目を覚ましたばかりなんだし、無理もないだろ? ……オレはジタン、よろしくな!」

「あ、ボクはビビって言うんだ。えと……、あなたは?」


 答えないつもりではなかったが、フライヤが代わりに答える。

「マゥスン、と申すそうじゃ。……どうやらほとんど記憶を失っておるらしい」

「じゃあ……何であんなトコに倒れてたのかも、憶えてないって事か?」

「ほんとにぃ? 物語じゃアリキタリな話だけどっ」

「エーコ、そんな言い方しちゃダメだよ……」

 ジタン、エーコ、ビビからの言葉を意に介した風もなく、マゥスンは短く礼を述べておく。

「 ………助けてくれた事に、感謝する」


「いいんだよ、誰かを助けるのに理由なんて要らないからな。────様子を見に来たついでに、フライヤを呼びに来たんだ。完成した飛空艇、ヒルダガルデ3号でこれからイプセンの古城へ向かうぜ!」

「判った。……マゥスンよ、我々にはやらねばならぬ事がある為、この場を離れる。後はおぬしの好きにすると良いが、ほとんど記憶を失っている上にこれからどうするべきか判らないのであれば、暫くここにおると良い。城の者達には、おぬしの事を丁重に扱うよう任せてあるからな」


「じゃあそーゆうことで……、あたし達も早く行きましょ! 他のみんなはとっくに乗り込んでるんだからっ!」

「……ここの人達はいい人ばかりだから、安心してね」

 客室を後にする際、フライヤ、エーコ、ビビに続いてジタンが言葉を添える。


「記憶を取り戻すにしても、焦らない方がいいぜ。少しずつでも、思い出してくといいよ」

 初対面とは思えなぬ程の手厚い気遣いに何を感じてか、マゥスンは4人を呼び止める。

「 待って欲しい。────私も共に、行かせて貰えないだろうか」


 思わぬ申し出に、目を見張る4人。

「 私は、この世界の者ではないかも知れない。真偽を確かめる為、少しの間同行させて欲しい。………無理にとは、云わない」


「えぇ!? それっていきなりすんごく次元の違う話じゃないのっ?」

「オレ達の旅は、生半可じゃないぜ。それでも、一緒に来るかい?」

 ジタンの真剣な表情を受け止め、頷くマゥスン。

「分
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