序章
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来の役割であるガイストの対応以外にも、こうしてはぐれ悪魔退治も有ったりする。最近このあたりではぐれ悪魔の痕跡が出て来たために、こうして役目が四季に廻ってきたわけだが……
「へっ、人間舐めるな!」
腕を掲げて巨大な火球を生み出す。バイザー程度の相手ならば並の攻撃の連発でも倒せるだろうが、態々無意味に戦闘を長引かせる趣味は四季には無い。多少オーバーキルだろうが、好機さえ有れば確実に仕留められる技で倒すだけだ。
「はぐれ悪魔バイザー! 貴方を滅しに……」
「超爆!!! 烈火、爆裂弾!!!」
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
四季の放った火球に飲み込まれていくバイザーを尻目に周囲に気を配る。バイザーの影に隠れていた他の敵は居ない。うん、敵は居ないが……なんかバイザーを吹っ飛ばした事に唖然としている紅い髪の女に率いられた集団が居ました。
それに気付かずに必殺技を打ち込んだわけだが、取り合えず巻き込んで無くてよかったと思った。
「殲滅完了。さて、帰るか……」
行き成り入った瞬間に消し炭に変えられたバイザーの姿に唖然としながらも、彼女達は帰ろうとする四季の姿に気を取り直す。
「ちょっと待ちなさい! 貴方は誰!? 何が目的で私の領地で好き勝手してくれているの?」
「おいおい、此処があんたの領地って言われてもな。誰がそれを認めてるんだ?」
「魔王様に決まってるでしょう!」
問いながら魔力を練っている紅い髪の女『リアス・グレモリー』と、戦闘の構えを取る彼女の眷属達を一瞥しつつ肩をすくめながら逆にそう問い返す。
「おいおい……何時から日本は日本神話の神々から悪魔に奪われたんだよ」
そう呟きながら改めてリアスへと視線を向け、
「まあ良いか。自己紹介させてもらおう。オレは五峰四季。この日本の神話体系たる日本神話の神々からこの地に居る、この国の民を守るように命を受けた者、高天原の所属のガイストキラッシャーだ」
『この国の』と『日本神話』と言う点を強調してリアスへとそう告げる。言外にお前よりも自分の方に正当性が有る、と言う意思を込めての言葉だ。
「あれ、四季って確か同じクラスの……」
そんなグレモリー眷族の中で唯一戦闘体制をとっていない彼『兵藤 一誠』がそんな事を呟く。
(あのガイスト・ギアの開発者……。確か原因不明の“消失事件”の現場でも何度も目撃されているのも彼だったわね)
自分の領地だけでなく周囲の土地でも起こっている消失事件……隕石の落下が原因と考えられており、表向きそれを調査している日本神話側としてもそう言っているが、悪魔側の調査ではそれが隕石では無い事は明らかだ。むしろ、それを本気で信じている者は三大勢力の中には誰も居ないほど分
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