第一部「数奇なる騎士」
第08話「猪の叫び」
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実体剣対エネルギー刃ではあるが、ほぼ互角。
そこは、流石はディバイン・アームといった所か。
「がッ…!くぅゥッ!!」
つば競り合いの末パワー負けしたのか、ビルトシュバインが後ずさった。
「なんてパワーだ…!」
タカヤが歯軋りした。
「タカヤ曹長、私がカバーします。もう一度!」
レオナが呼びかける。
「ありがたい!それじゃあ、もう一撃…!」
「おおおおおおおお!!!連邦!死ねぇぇぇぇぇぇ!!!」
なおも執拗な攻撃が続く。
「タカヤ!」
アーマリオンのリョウトがビルトシュバインの前に入り、攻撃を凌ぐ。
「リョウトさん!」
「僕は大丈夫だ!早く接近を!」
「りょ、了解!」
「タカヤ!俺も行くぜ!!」
タスクが遊撃のガーリオンを片付け、タカヤに続く。
「!!…ジガンスクードォォォォォォォォォォォ!!貴様のその赤は血の紅!妻と娘の血を返せえええええええええええええッッ!!」
悲痛な咆哮が響く。
血涙の滴るその目が、凄惨さを物語る。
「くっ、なんて気迫だ…!」
タスクが呟く。
「だが怯んでる暇はねえ!一気に突っ込む!!」
タカヤは、両腕とともに二基のサークル・ザンバーを振りかざし、文字通り猪突猛進ヴァルシオンへ突撃した。
***
「何をしている!早く撃ち落せ!」
ハンスの顔に焦りが見られる。
「今更、気づいたか?でももう遅いぜ!!」
イルムがそう言ってストークとの距離を詰める。
「くっ、2番ストークに援護要請を!」
「残念ながらもう遅い…」
ライトが冷たく言い放つ。
その言葉通り、グランバインの腰の銃身からは粒子が漏れ出していた。
「くっ…バランスが、いつにもまして…」
しかし、空中であっても足のない状態での姿勢制御は至難の業であり、重力下の地球であればなお更だった。
「シラヌイ!カバーは私がする。撃て!」
アダムがそう告げて2番ストークに突撃する。
「了解、Gバスターレールガン、シュート。」
ライトの言葉とともに、腰のバレルから二つのエネルギーが放たれ、一つに収束してストークに向かう。
「く、ぬかったか。」
しかし、そのライトの言葉通りビームの軌道はややずれ、格納庫と左翼を貫いたのに留まった。
「上出来だシラヌイ、後は私が。」
「俺も続くぜアダム、同時に行こう。」
イルムがReapsの横にグルンガストを付けて言った。
「OKイルム、では…」
アダムがブーメラン・ザンバーを右手に取り、イルムはグルンガストの胸部を開く。
「テクニカルロック、完了。沈めぇッ!!」
「ファイナル・ビィィィィィム!!」
2つの光が天を駆けた。
先ずファイナル・ビ
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