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スーパーロボット大戦OGAnother
第一部「数奇なる騎士」
第08話「猪の叫び」
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「増援…しかしたったの2機、問題ではない!」
「この程度で止まる私では…かっ!?」
テンペストの身体、厳密には脳に衝撃が走る。
「…そうだ…連邦に与する者に死を…」
ぬらり、と、テンペストの身体が動く。
「ッ…?」
ライトの脳が、何かを感じ取った。
(怨念…哀しみ…怒り…。何故俺は感じ取れる…?)
ライトの頭の中に、テンペストの意思とも取れるものが流れ込んでくる。しかし、ライトにはどうしていいか分からない。
「ライト?どうかしたの?」
ナナが呼びかける。
「…いや、何でもない…。」
ライトは応えたが、動揺を隠せていないことは自分でも分かっていた。
「それより、ヴァルシオンを…」
「え、うん…!?こ、これって!」
ナナはコンソールカメラを見て驚愕した。
「ヴァルシオンの出力が…」
「これは…」
アダムも絶句した。
ヴァルシオンの出力は、通常特機の限界点を軽々と超えていた。
「あの人は…」
ラトゥーニが呟く。
「テンペスト少佐!もうやめてください!こんなことをしていては、人類の未来も…」
レオナが叫んだ。
「人類の未来…?そんなものは必要ない!レイラもアンナも連邦に…人類に殺されたのだ!その人類に!未来など必要ない!」
「そんな…」
「あの子達にあった未来は失われたのだ!その未来が、他の奴等にあってたまるものか!こんな世界滅びてしまえぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
テンペストの鋭い目からは、血涙が迸っていた。
「!…この気迫は…」
イルムでさえも、身震いをする。
「…へっ、元教導隊が、揃いも揃って地に墜ちたモンだぜ。」
タカヤが言った。
「黙れぇぇぇぇ!貴様のような若造に!この俺を侮辱する資格はなぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」
テンペストは切り落とされた右腕からディバイン・アームを抜き取る。
「消えろ狂人…、お前は俺達の未来の、邪魔だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
タカヤが突撃した。



「この空域に接近する者有り!」
エイタが告げる。
「機種確認…ストーク2隻、及びAM・戦闘機多数!」
「各機、警戒を怠るな!」
ダイテツが指示を飛ばす。



「フン…相変わらず成長のない…」
ストークの1隻から通信がなされる。
「あ、あんたは…!」
ミナミが怒気と嫌悪を込めた声を上げる。
「ハンス・ヴィーパー…」
キョウスケの目の色が変わった。
「なんだ、まだ生きていたのか。あ?」
いつものように嫌見たらしい威圧が、ハンスから飛ぶ。
「生憎、貴様同様しぶといからな…。」
「だが…出てきてくれたのは好都合だ…!」
ライト、キョウスケが言葉を重ねる。
「フン、誰かと思えば…以前に私を逃した出来損ないか。」
ハンスは怯むことなくライトに口撃を行う。
「ハンス!貴様、シャイン王女
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