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Chocolate Time
第2章 秘密の恋人
2-1 恋人同士
恋人同士
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。「でも、マユ、」
「なに?」
「おまえが以前つき合ってたとかいう先輩から胸を触られた時は拒絶したのに、なんで昨日は俺を受け入れてくれたんだ?」
「ケン兄に抱かれたい、って思ってたから、ってさっき言ったでしょ?」
「でも、いきなりキスされたりしたら、恐怖感とか感じるんじゃないのか? 俺、あの後おまえにひっぱたかれる、って覚悟してたぞ」
 マユミは微笑みながらケンジの手を取った。「ケン兄だから……」
「え?」
「ろくに話もした事のない相手に、いきなり抱きつかれたら、たぶん女の子はみんなびっくりしちゃって、拒絶しちゃうよ。でも、ケン兄とは生まれる時からずっと一緒だし、今までいっぱい話したりしたじゃん」
「そういう事なのか?」
「それは大きいと思うよ。よく知らない相手からいきなり触られるのは、やっぱりイヤだけど、ケン兄みたいにその人がその時、どんな顔をして、どんな事を言って、どういう事するのか、って事がわかっていれば安心だよ」
「安心……なんだ」ケンジはほっとしたように小さなため息をついた。
「ケン兄の反応は予想できるもん。ずっと一緒に暮らしてるからね。うん、やっぱり安心感だね」マユミは微笑んだ。
「そうなんだな……」ケンジは頭を掻いた。

「男のコはそうじゃないんでしょ?」マユミは悪戯っぽい笑みを浮かべて、ケンジの顔を覗き込んだ。「あんまり親しくなくても、エッチしたいって思えばできちゃうんでしょ?」
「うん。おそらく」
「だよね。だから性犯罪がなくならないんだよね」
「お、俺はそんな事しないからな」
「わかってるよ」マユミは優しく言った。

 それからマユミはチョコレートの空き箱と、空になった二つのカップが載ったトレイを持ち、自分の机に運んだ。そして振り向き、ケンジの目を見た。「ケン兄、今夜も……」
 ケンジは緊張したような笑みを浮かべて頷いた。


 部屋の灯りを消し、ケンジとマユミ兄妹は着ていた服を全て脱ぎ去り、マユミのベッドに横になっていた。
「マユ、まだ痛いんじゃないのか?」
「大丈夫。ケン兄と何度かエッチするうちに痛みなんて、感じなくなるよ、きっと。だから」
「何度か、って……、いいのか? 俺、おまえをそんなに何度も抱いても」
「あたし、もうケン兄以外の男子なんて目に入らないもん」
「マユ……」
「自分の身体がケン兄仕様になっていくなんて、もう最高じゃない」
「マユっ!」ケンジは思わずマユミの身体を抱きしめた。
「だから、きて、ケン兄……」

 ケンジは腕をほどき、マユミを仰向けにした。そして両脚の膝に手を掛けた。
「はあ……」マユミは熱いため息をついた。
 ケンジはマユミの両脚をゆっくり開かせると、その股間に顔を埋めた。
「あっ! やっ、やだ、ケン兄、何するの? やめて!」

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