暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第八十七話 Gate
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
破片のようだった。

ゲイト「流石に僕の実力だけでは此処まで来れなかった。でもこれを拾ったんだ。正に神の導きだね。何だと思う?ただのガラクタだと思ったよ…。始めはね」

“ガラクタ”を突き出してゲイトは叫んだ。

ゲイト「“ゼロの欠片”だよ!!ゼロのDNAを手に入れることが出来たんだ!!聖地に踏み込んだような気持ちだった…素晴らしかったよ、ゼロのDNAは。ハイマックスもナイトメアウィルスもいとも簡単に造り出すことが出来た。正気ではいられなかった。こんなに完璧で最強なものが出来上がってしまうのだから。しかし…」

興奮が急に冷めた静かな態度で、ゲイトは言葉を続けた。

ゲイト「上には上がいるもんだね。此処まで辿り着くのだからね」

辿り着いたエックスとルイン。
そしてゼロとルナ。
ゼロとルインに至ってはゲイトの最高傑作であるハイマックスすら倒してしまった。

ゲイト「さて…エックス、ルイン…僕の実験の被検体になる気はないかい?」

ルイン「は?」

自分でも驚くほど間の抜けた声だった。
エックスの方を見るとエックスもルインと同じ思いなのか唖然とした表情を浮かべている。
あまりにも場違いなゲイトの一言に、2人は頭の処理が追いつかなかった。

ゲイト「本音を言えば、君達を処分するのは不本意なんだ。DNAデータさえ無事なら死体でも構わないけれど、残骸で入手出来る情報はたかが知れてる。僕としては生きている状態で君達を解析したい。君達だって今ここで死ぬよりもモルモットとしてでも長生きした方がマシだろう?」

実際にハイマックスはゼロのDNAから造られたレプリロイド。
ゼロの行動パターンは熟知し、あらゆる性能でゼロを上回っていたはずだ。
それが、あえなくデータにない強化形態を発動されたことで呆気なく敗れ去った。
恐らくは組み込まれたプログラムを超えた動きに、ハイマックスが付いていけなかったのだ。
ゼロのプログラムを知り尽くしていなかったが故の敗北と言える。
ならばエックスとルインだけではなくゼロも出来るだけ生け捕りしたい。
後はナイトメアウィルスすら効かなかった異常なまでの対ウィルス性能を誇るルナも生け捕りにして解析したい。

エックス「ふざけるな!!俺達がそんな申し出を受けると思うか!!?」

ゲイト「だろうね、一応言ってみただけさ。仕方ない、君達の生け捕りは諦めるとしよう」

エックス「身を持って教えてやるぞゲイト。ゼロのDNAを利用し、レプリロイドを苦しめたお前の罪を!!」

ゲイト「望むところ!!君達をどうにかしない限り僕の理想国家は有り得ない!!来い…エックス、ルイン!!」

エックス「…ファルコンアーマー!!」

ブレードアーマーから機動性重視のレプリカファルコンアーマーに
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ