番外編
雪宮 雫の日常
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「言ってなかったっけ?沙織ちゃんとは高校での同期だって」
「ぇえ!?そうだったの!?」
初耳だった。雪羅から同い年とは聞いていたが、まさか高校で同期だったなんて・・・。
世の中とは狭いものである・・・。
「ん?どうしたんだ?」
雫の声に反応してお風呂からあがった雪羅がジャージ姿で登場した。
「実は・・・」
雫は雪羅に幸子と沙織が同期であったことを告げると、雪羅は二人の顔を見る。
「ん〜、まぁ、考えられなくないな・・・」
「そう、なの?」
雪羅はタオルで頭を拭きながら答える。
「ああ、はじめてあったとき、なんか他人の気がしなかったから・・・」
「そうそう、あのときはびっくりしたな〜・・・」
「お母さん、雪羅に会ったことあるの?」
「そっか、あのときは雫は寝てたからね」
雫が寝ていた時というのはまだ雫がALOにいた頃だろう。
「あのときはまだ完全に記憶が戻ってない頃でしたけどな」
雪羅は冷蔵庫にしまってあった麦茶を飲む。
幸子は微笑みながら言う。
「あのときはまさか雪羅が雫ちゃんの彼氏だとは思わなかったわ〜」
次の瞬間、雪羅が麦茶を盛大に吹き出した。
雫も突然のことに顔が紅くなる。
「ちょッ!お母さん!?」
「ふふっ、若いっていいわね〜♪」
「ほんとね〜♪」
沙織もノリノリである。雫は雪羅が幸子を他人の気がしなかったっていうのが納得できた。
『『この二人、似ている!!』』
「そ、そういえば雪羅!道場に長い棒と短い竹刀が置かれてたんだけど、アレは一体・・・?」
雫は話の方向をそらす、こうでもしないとこの二人を止められない気がしたからである。
雪羅はその質問に対し、思い出したかのように答えた。
「ああ、アレか?アレは槍と二刀の練習だよ」
「槍と二刀流の?」
「そう、雪花を覚える他にアレンジを加えようかと思ってな」
「そういえば雪羅くんは足の方はどうなの?」
幸子の唐突な質問に雪羅は、
「まぁ、ボチボチですかね。親父の研究はまだもう少しかかるとは言っていますが・・・」
そう言って雪羅は脚に装着しているアクアに触れる。
「これでも十分日常で使えるまでにはなったんですけどね」
「そう・・・」
「さてと、じゃあ昼食作るからちょっと待ってて。雫も食べていけよ」
「あ、私も手伝う!」
雫は調理場で髪を括り、手を洗う。
「いいわね〜、こうしてみてると新婚さんみたいね〜♪」
「そう思うんなら母さんはまず料理を出来るようになろうな?」
「うぐっ、痛いところ突くわね・・・」
「安心しろ、急所は外した」
「でも、本当に新婚さんに
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