暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth12遥かに古き刻に在りし騎士の末裔〜Sir WorcsteD〜
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して、青騎士以外の騎士を蹂躙して行く。クソ、やり辛いな、コイツら。

「はぁはぁはぁ・・・」

「疲労を見せているぞ。制圧しろ」

一斉に青騎士たちが鏡の盾を構えて、あたしに突撃してきた。防御力に関しちゃ今までの奴ら以上だ。それは武器の性能だけど、それでもソイツらの実力のうちだ。あたしは空へと上がる。空戦の出来る騎士はかなり少ない。だから空に上がっちまえば、一時的な退避場になる。
思わず「チッ」舌打ちしちまう。これは逃げだ。守護騎士ヴォルケンリッターの鉄槌の騎士のあたしが、グラオベン・オルデンの一員であるこのあたしが、退避なんて手段を取るなんて。

「んあ? なんだ・・・?」

怒りをぶつける前に、青騎士たちが鏡の盾にいろんな角度を付けて隊列を組んだ。

――ツァオバー・ゲショス――

どこからともなく金色の魔力弾が数発飛んできた。直接あたしを狙った魔力弾が2。それは直線軌道だったから簡単に回避。そして連中の鏡の盾に向かって9。その9つの魔力弾は盾に反射して、バラバラな軌道であたしに飛んできた。
なるほどな。敵の攻撃を反射するだけじゃねぇってわけだ。味方の攻撃をも反射して多角攻撃をする事も出来るってか。魔力弾を回避しながら、青騎士たちをどう倒そうかと考えを巡らせる。まぁそんな中でも鏡の盾を使った多角攻撃が続けられるわけだ。

「メンドクセぇなぁもうっ!」

襲ってくる魔力弾を回避し続ける。コイツらを放置する事も出来るけど、それは完全な逃げ。出来ねぇ真似だ。ラケーテンでもダメってんなら、しゃあねぇ。“アイゼン”のカートリッジを2発ロードして、ギガントフォルムに変形させる。すぐさま消費しきったカートリッジを装填。再ロード。サイズを大きくした鉄球を具現。

「こいつでどうだっ!」

――コメートフリーゲン――

単発だけど、その威力は折り紙つきのコメートフリーゲンを打ち出す。馬鹿みたいに魔力を消費しちまうけど、「はっ、見たかっ」直撃を受けた鏡の盾を粉砕してやった。着弾時の爆風と炸裂した破片で、周囲に居た青騎士たちにもダメージを与えた。甲冑は他のと同じ硬度なわけだな。それが判れば、あとはもうこっちのもんだぜ。

――フェアーテ――

両脚に魔力の渦を発生させる。効果は高速移動だ。

――ツァオバー・ゲショス――

直接・間接と迫って来る魔力弾を回避しつつ地上へ最接近。青騎士たちへ突っ込む。鏡の盾に固執しなけりゃどうってことはねぇはずだ。“アイゼン”をハンマーフォルムに戻して、シュワルベフリーゲンを打ち出す。標的にした青騎士は盾と構えた。よし。あとは・・・・

「しまった!」

「遅ぇよっ!」

そんな重そうなデカイ盾、速度にものを言わして背後に回り込んじまえばいいだけだ。シュワルベフリー
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