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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth12遥かに古き刻に在りし騎士の末裔〜Sir WorcsteD〜
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「よしな。傷口が広がって苦しみが強くなるだけさ。大人しく助け来るのを待ってろ。別に俺っちはアンタを討ちに来たわけじゃないんだ。裏切りの融合騎ズィーベンの破壊。それが、今の俺っちの仕事。アンタんところに寝返ったゼクスの始末じゃない。ほら、アンタが頑張って俺っちとやり合う理由は無い。だから足掻くな」
我を置いてどこかへ向かおうとするゼフォン。アギトの心配は無くなったが・・・。むぅ、いかん。意識が閉じかけて来ている。だが、落ちる前に、これだけは訊かなければ・・・。
「オー・・ディン・・・知って・・・いるか・・?」
「オーディン? シュトゥラの魔神だろ。有名だから知ってる」
オーディンでは通じないのか・・・? ならば・・・
「セイン・・・テスト・・・は・・・」
「あ? なんだアンタ、セインテストの仲間か? 」
我は、この場で死ぬ事を覚悟した。それほどの覚悟を強いられるほどに、ゼフォンより放たれる殺気が強すぎた。ゼフォンは我へと振り返り、距離があるにも拘らず、蹴打を放つ体勢を取った。
「セインテストは最優先でぶっ殺す。それが、俺っち達エグリゴリの役目だ。アンタがセインテストの関係者なら、ここでぶっ殺してセインテストに挑発すんのもありかもな」
――
破岩砲弾
(
コメート・フェルス
)
――
ゼフォンが地面を蹴り上げることで造られた岩塊が、我へと放たれた。
(申し訳ありません、我が主。我ザフィーラ。この場でこの命を散らすことになるようです)
高速で飛来したその岩塊が我の胸に直撃した瞬間、我は全ての知覚を失った。
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