暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth12遥かに古き刻に在りし騎士の末裔〜Sir WorcsteD〜
[15/15]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話

「よしな。傷口が広がって苦しみが強くなるだけさ。大人しく助け来るのを待ってろ。別に俺っちはアンタを討ちに来たわけじゃないんだ。裏切りの融合騎ズィーベンの破壊。それが、今の俺っちの仕事。アンタんところに寝返ったゼクスの始末じゃない。ほら、アンタが頑張って俺っちとやり合う理由は無い。だから足掻くな」

我を置いてどこかへ向かおうとするゼフォン。アギトの心配は無くなったが・・・。むぅ、いかん。意識が閉じかけて来ている。だが、落ちる前に、これだけは訊かなければ・・・。

「オー・・ディン・・・知って・・・いるか・・?」

「オーディン? シュトゥラの魔神だろ。有名だから知ってる」

オーディンでは通じないのか・・・? ならば・・・

「セイン・・・テスト・・・は・・・」

「あ? なんだアンタ、セインテストの仲間か? 」

我は、この場で死ぬ事を覚悟した。それほどの覚悟を強いられるほどに、ゼフォンより放たれる殺気が強すぎた。ゼフォンは我へと振り返り、距離があるにも拘らず、蹴打を放つ体勢を取った。

「セインテストは最優先でぶっ殺す。それが、俺っち達エグリゴリの役目だ。アンタがセインテストの関係者なら、ここでぶっ殺してセインテストに挑発すんのもありかもな」

――破岩砲弾(コメート・フェルス)――

ゼフォンが地面を蹴り上げることで造られた岩塊が、我へと放たれた。

(申し訳ありません、我が主。我ザフィーラ。この場でこの命を散らすことになるようです)

高速で飛来したその岩塊が我の胸に直撃した瞬間、我は全ての知覚を失った。



[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ