暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth11民草よ聴け・其は神よりの告知なり〜MinareT〜
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に、ピシッ、と今一番聴きたくない音が耳に届いた。見れば1枚のコード・リンにヒビが入っていた。まずい。そう思った時、
「クラールヴィント!!」
――風の護盾――
シャマルが砕け散る寸前のコード・リンに重ねるようにして風の護盾を発動。シャマルこそ無茶はするな、と言っていやりたいが・・・意識が僅かに飛んだ。
――セインテスト君はみくるちゃんと同じ、ミニスカサンタの格好ね♪――
涼宮ハルヒ・・・。女装ばかりさせられた、あの日々の恨みを忘れる日が来るとは。
――悪いな、セインテスト。アイツに機嫌損ねたらまずいんだわ――
キョン・・・、裏切り者め・・・。
――セインテスト君、女の子みたいで可愛いです〜♪――
朝比奈みくる先輩・・・、君より身長が低いとはいえ俺は男だ。まぁハルヒの思いつきに振り回される一番の被害者同士、仲は良かったな。
――異世界人であり、世界に認められている正真正銘の神。いやぁ、僕は凄い方と机を並べているんですね――
古泉一樹。まぁ君とはそれなりに良い関係だったな。
――情報統合思念体は、あなたを危険視している――
――だから、危険度を測るために・・・私たちと戦ってもらうわね――
長門有希、朝倉涼子・・・。あの2人を同時に相手したのが一番キツかったなぁ。そんな良くも悪くも多くの思い出。みんなの顔が消えていく。そして理解する。また何かしらの思い出を失ったのだと。もう思い出せないが、別段困るような――どちらかと言えば忘れたかった思い出を失った感じがする。
意識が現実に戻り・・・「シャマルっ!?」倒れているシャマルへと駆け寄って抱き起こす。シャマルも彼女が着ている騎士甲冑もボロボロだ。あぁくそ。砲撃を防ぎきれなかったんだな。
「すまない、シャマル・・・」
「・・・私は・・・大丈夫、ですから・・・そんな顔、しないで・・・ください・・・」
――
傷つきし者に
(
コード
)
、
汝の癒しを
(
ラファエル
)
――
治癒術式ラファエルを発動し、シャマルのダメージを回復させていく。ある程度回復した時、「私の事より街の人の事を」とシャマルが私を行かせようとする。しかし「家族を置いていけるかっ!」そう怒鳴り返してしまう。
「家族と言ってくれてすごく嬉しいです。ですけど今は、医者としての務めを果たしてください」
「っ・・・、シャマル、本当に大丈夫なのか・・・?」
「もちろんですっ。私は守護騎士ヴォルケンリッター、湖の騎士シャマル。治癒と補助はお任せあれ、です♪」
明らかに無理をしているのが判るのに、もう何も言えない。シャマルをそっと横たえ直し「行ってくるよ」と告げると、シャマルは「私もすぐに追いかけます」と笑みを浮かべ、静かなる癒しを自分に発動した。後ろ髪
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