暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth11民草よ聴け・其は神よりの告知なり〜MinareT〜
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だけになってしまうけど・・・」

「そこまで追いつめられるイリュリアなら、もう先が見えてしまうわ」

ウルリケは思う。どれだけ強かろうが人間相手にエテメンアンキを使わざるを得なくなった時、イリュリアの行く末はもう暗いものだと。そこに「魔神はどう動くかしら。ねぇフィーア姉様」と少女の声が管制室に響く。その少女は扉の前に居た。
肩紐の無い迷彩柄のタンクトップにホットパンツにブーツという格好で、髪は綺麗な翡翠色のショートカット。ココアブラウンの鋭い双眸を有する、風の融合騎プロトタイプ・フュンフだ。
彼女の側には、完全肩出し(ビスチェ)の白いワンピースに真っ赤な靴という格好、ふくらはぎまで伸びる髪は瑞々しい黒、茶色い双眸の少女。
ウルリケの融合騎として登録された、変換資質も無ければ攻撃魔法も有さない純粋な強化・補助に特化した機能を搭載された融合騎プロトタイプ0004。四番騎として開発されたフィーアは、妹の問いに「わたくしはお会いした事がありませんからよく解りません」と首を横に振った。

「おそらくアムルを出て、被害の出た街に赴いて救援活動、と言ったとこだろう」

「盟友フレート。どうしてそう思うのかしら?」

「異世界人である魔神は、わざわざ無関係な戦争に首を突っ込んでいる。そんなお人好しが、被害の出た街を見捨てるはずはない」

「なるほど。じゃあもしかしたらアムルは隙だらけかもしれないな」

ファルコのその一言が、フレートの耳に残る。そして、フレートは「王都へ伝書鳥を飛ばせ」と命を下した。

†††Sideオーディン†††

ラキシュ領本都へ辿り着いたその時、何かが近付いて来ているのが魔力反応と風切り音で判った。空を見上げ、その何かを視認。さっきは砲線しか確認できなかったが今度は違う。ソレはガラスのような砲弾だった。その砲弾はいきなり爆散。いくつもの破片となって空に咲いた。
砲弾に遅れて、青紫色の砲撃が飛来。砲撃は空に咲いている破片に着弾し・・・四方八方に拡散した。あぁくそ。そういう事か。「シャマルっ、自立飛行!」返事を聴く前にシャマルを離す。シャマルはちゃんと自力で空を飛び、「無理はホントにダメですよッ!」と必死な忠告を言ってきた。だが、今度ばかりは無茶も無理もしなければ、ラキシュ本都が死の街と化してしまう。

「・・・今度は一体どの記憶を失うんだろうな・・・!」

――女神の祝福(コード・イドゥン)――

――女神の護盾(コード・リン)×3――

街に着弾する軌道を取っている4本の砲撃に、コード・リンとコード・イドゥンを発動。1発目をイドゥンで吸収し、間髪入れずにリンを同時に3枚展開する。吸収し続けている魔力を3枚のリンに送り続ける。胸や頭に痛みは・・・来たッ。「づっ・・・!」痛みに耐える。そこ
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