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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth11民草よ聴け・其は神よりの告知なり〜MinareT〜
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さんに抱きつき、そして次の街へと向かう。オーディンさんの体にしがみ付いてラキシュ領本都上空へ辿り着いたその時・・・・

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――イリュリア西部・トゥルム海・離島

イリュリア騎士団の一部と技術部が大移動を行った島に、昨夜には無かったモノが存在していた。ソレは、超が付く程の巨大な大砲だった。直径1kmはあるだろう回転床の上に鎮座している砲台。巨大な砲台より伸びる砲身は2つあり、下段・約150m程の長さで、上段は100m程だろう。
その2つの砲身を生やしている砲台は花の根のように四方八方に足を伸ばし、回転床にしっかり根を張っている。回転床周辺にある施設内。そのミナレット制御室に、フレート、ファルコ、ウルリケの姿があった。

「フェイルノートおよびカリブルヌス、第一波・第二波、正常に射出。シュトゥラ、ウラルでその威力を発揮した模様!」

ミナレットの管制班全員から「おおおおおっ!」と歓喜の声が上がる。シュトゥラに1発、ウラルにも1発と放たれたミナレットの砲撃は、両国に甚大な被害をもたらしていた。そして「フェイルノートの再装填完了」という報告が、この場の将であるフレートに告げられる。また別の管制官から「カリブルヌスの魔力充填も完了です」と報告が続けられた。フレートはその報告に頷き、「よし。念のために、もう一度シュトゥラへ放つ」と指示を出す。

「了解。ミナレットを82度右旋回、目標・シュトゥラ」

「ミナレット、82度右旋回、了解」

回転床の上に鎮座するミナレットがゴゴゴゴと轟音が立てながら旋回し、その砲口を再びシュトゥラ方面へと向けた。

「フレート団長。全行程、完了です」

「フェイルノート・・・・次弾発射カウントダウン!」

「フェイルノート、発射カウントダウン」

「フュンフ、フィーア、ドライ、ツヴァイ、アイン、発射(フォイア)!!」

フレートの指示の下、ミナレット下段の砲身から1発の砲弾が発射された。フェイルノートと呼称されていた物だ。フェイルノートは一直線にシュトゥラへと飛行。遅れて「カリブルヌス、発射!」少し遅れてフレートがそう指示を出し、ミナレット上段の砲身から青紫色の、強大かつ巨大な魔力砲が放たれた。
フェイルノートとは、魔力反射鏡砲弾とも言われる特殊な砲弾だ。目標地点まではそのまま飛行し、目標地点付近で魔力を反射する無数の鏡として炸裂し、遅れて放たれてきた魔力砲カリブルヌスを反射し拡散、周囲一帯に無差別着弾させる。アムル上空を過ぎ去ったはずの砲撃カリブルヌスが、いくつにも分かれて戻って来たのはこの所為だった。

「さすがの魔神も、カリブルヌスを防ぐ事は出来んだろうな」

「艦載砲とは正に格が違うしな。もしカリブルヌスすらも防ぐようなら、あとはエテメンアンキ
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