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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth11民草よ聴け・其は神よりの告知なり〜MinareT〜
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を引かれる思いでシャマルと別れ、火災の起きている区画を目指す。
火災地区に到着すると、そこにはすでに本都の防衛騎士団の面々が居て、消火活動や負傷者救助を行っていた。ここへ来た事情を、現場の指揮をしていた小隊長に告げ、続々と救助される負傷者の治療を開始。しばらく後、復活したシャマルも救援活動を開始した。

(一体どれだけの死者を見ただろうな・・・)

僅か30分足らずで3ケタ近い死者を見た。老若男女を問わず、砲撃によるもの、火災によるもの、瓦礫によるもの、様々な死因で亡くなってしまっていた。

「騎士オーディン!」

「? バーガー卿!」

私の元へ駆け寄って来る1人の青年。ラキシュ領領主バーガー卿。前領主シュミット元伯爵の代わりとして、クラウスが寄越した男だ。「わざわざお越しいただいて申し訳ありません」と謝るバーガー卿に、「ラキシュ領に住まう一員として当然だ」と告げる。
そうとも。もう私はベルカ統一戦争に一歩も二歩も踏み込んでいる。今さら無関係面など出来ない。最前線で騎士団の士気向上の為に指揮をするというバーガー卿と別れ、次の区画へ移動し、負傷者の治療を始めたところに、

『オーディン、今よろしいですか?』

『シグナムか。どうした』

『申し訳ありませんが、医療品のお届けは難しそうです』

シグナムから思念通話。その様子がおかしく、冷静さの中に焦りのようなものも見せている。シャマルにも繋がっているようで、私が訊き返す前に『どうしたの?』とそう尋ねるシャマル。それに応えたのはシグナムじゃなく、『イリュリアの侵攻です』シュリエルだった。
シュリエルによれば、シュトゥラの混乱に乗じてイリュリアの騎士団が侵攻してきたそうだ。私が居ない事を知っていたのか、それとも所在など関係ないと腹をくくって突っ込んできたか。どちらにしても侵攻して来たのは違いない。

『アムルの結界は機能しているか?』

『はい。ですが、問題はそれではないのです』

『籠城を選択した場合、イリュリア騎士団はアムルを通過して、そのままそちらへ進軍する可能性が・・・』

ハッとする。シグナムの言う通りだ。今までイリュリアはシュトゥラへ進軍するためにアムルへ来ていた。それを食い止めていたのが私やアギト、国境防衛騎士団。そして今ではシグナム達と共に作ったグラオベン・オルデン。それが今、砲撃に備えて籠城する事になったアムルへわざわざ攻撃を仕掛けるかどうかとなれば、可能性としては低い。

『でもそっちにオーディンが居るから、あたしらはどうしようかって話になってるんだけど』

『私の意見としては、オーディンとシャマルは救援に力を割いているかと思いますので、我々が結界外に出、迎撃に赴こうかと』

シュリエルの意見は判った。そしてシグナムの意見が
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