四話:大変な変態
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…取りあえず参拝しに行く前にこの惨状を何とかするか。
取りあえず、携帯を取り出し電話をかける。
『セバスチャン、俺だ。後始末を頼む。』
『かしこまりました。』
(………セバスチャンは今イタリアにいるのではないか?)
(あいつなら何とかするはずだ。)
「お坊ちゃま、あちらの地形の修繕でしょうか?」
(馬鹿なっ!!!??)
流石セバスチャンだな、時差をものともせずに整然とした佇まいを崩さない、執事の鏡だな。ん?感心するところが違う?何のことかさっぱりだな。
「そうだ。」
「では少々お待ちください。」
(ドライグ今のうちに参拝に行くぞ。)
(……前から思っていたがセバスチャンは一体何者なのだ?)
「私、執事以上でも執事以下でもありません。」
(俺の心を読んだのか!!?)
「執事ですので。」
そう言い残し再び作業に戻るセバスチャン、流石だ。
そのまま俺の方をポカンと見つめる母娘を無視して参拝をすませる。
どんな神でも構わないからどうか、あの変態を元に戻してください……っ!!
もう、祟りでも何でもいいからお願いします、ホントッ!!!
(祟り?むしろご褒美です!!!私達の業界では大歓迎です!!!)
(もう……あのころには戻らないのだな……エルシャ……。)
ドライグの声が妙に哀愁に満ちているのが心苦しい……。神ですら治せない変態なんて俺の手に負えないぞ……。いっそエルシャもカッ消してしまおうか――
(ご主人様が私をカッ消す……!!!想像しただけで興奮してきました!!!!!)
どうしよう、こいつ絶対死なない気がする……まさかこんなところに人生最大の困難が待ち受けていたなんて考えもしなかった……あのころが懐かしいよ……。
「大丈夫か!!朱璃、朱乃!!!」
「あなた!!!」
「父様!!!」
あれは父親か……あいつ、強い……っ!!堕天使中でも相当上の奴だな。
超直感があいつと戦ってはならないと言っているのが証拠だ。
「すまない、お前達を守らねばならないのに……。」
「大丈夫です、あの子が全て倒してしまいましたから。」
「あの子?」
そう言って俺の方を見る父親……一気に警戒を強めたな。
俺の中の神滅具を見抜いたのか、俺自体を危険視しているのか分からないが今ここでこいつと戦うのは分が悪すぎる……どうする。
(ご主人様……あの男――)
何だ?やけにエルシャが真面目だな――っ!!まさか普通に戻ったのか!!?
(同業者の匂いがします!!!)
「てめえもドMなのかよ!!!??」
一瞬でも期待した俺が馬鹿だった……というかお願いだからエルシャの思い過ごしであってくれ!!!
「なっ!!なぜそれを――はっ!!?」
「母様、ドM
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