四話:大変な変態
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娘を庇い斬りつけられる瞬間――
「カス共がごちゃごちゃとやってんじゃねえ!!!」
グローブから雷の炎を噴射し、その炎で盾を作り男の刀を防ぐ。
ふう、なんとか間に合ったか……雷の炎の硬化…結構役に立つもんだなこれ。
さて……他の炎の実験もとい――ストレス発散とでもいきますか!!
「子供!?貴様何をした!!?まさか堕天使の仲間か!!?」
「あ?誰がカラスに付き従うか……俺はただイラついてるだけだ!!!」
「あ、あなたは?」
「おい、女。俺に殺されたくねえならそのガキと一緒に下がれ。」
「っ!!……わ、分かりました。」
母娘が下がったのを確認すると同時に倍加しておいた男たちを包み込むように鎮静の雨の炎を噴射する。
「雨の抱擁!!!」
「何だこの炎は!!?体の自由が効かないぞ!?貴様、何をした!!!??」
「てめえらは今全身麻酔を打たれたみてえなもんだ。てめえらはもう動けねえ。ドカスらしく這いつくばってろ。」
「貴様は化け物か!!?」
「はっ!!てめらみてえなカスになるぐらいなら、化け物で結構だ!!!ドカス共が出しゃばるからこんな目に合うんだよ!!!」
「ぐああっ!!?」
「せいぜいそこで呻いてろ。」
嵐の炎で男の腕を分解しもぎ取る。それから男の持っていた刀を奪い取る。
……妖刀の類か、結構良い物を持ってるな。
「借りるぜ。」
「ぎゃあっ!!?」
「少し斬られただけでわめくんじゃねえよ、ドカス共が。」
雲の炎の特性増殖で刀の刀身を伸ばし離れた奴に突き刺していく、雲の炎はある程度武器を選ばないと使えないな……特にグローブだと使いどころがほとんどないからな、今度考えておこう。
晴れの炎は……治癒に使うとして霧の炎はカモフラージュ系が一番有効か。
大空の炎は……まあ、今回は特性を生かす必要もないな、さて……そろそろ終わらせるか。
「安心しな……カスはカスらしく灰にしてやる。」
「ま、待ってくれ!!何でもするから命だけは!!!」
「ドカス共に生きる権利はねえ!!!カッ消えろ!!!!!」
『XBURNER!!!』
「ぎゃあああああああっ!!!??」
限界まで倍加した死ぬ気の炎を一気に解放してまとめてカッ消す。男たちは文字通り塵も残さず綺麗に消えたがついでに辺り一帯も塵も残さずに消えてしまった………。
(相棒……やりすぎではないか?)
(マダオは黙ってろ!!!後で燻製のように吊るすぞ!!!!!)
(燻製のように吊るされるっ!!……ハアハア!!!)
そう言いながら荒い息を吐くエルシャ……。
(……………確かにやりすぎだな。)
(いや、相棒が分かってくれればいいのだ………なぜこんなことに……。)
もうホントに神頼みしかないな…
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