四話:大変な変態
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しかないか……。
そう言えば少し離れた場所に神社があったな……行ってみるか……。
しないよりはマシだろ。
「もう我慢できません!!!靴を舐めさせてください!!!!!」
「近寄んじゃねえ!!大人しくしてろ!!!」
「縛られるのも……素敵…!!!」
鎖を創り出しエルシャを縛り上げて拘束する、変態にとっては御褒美になっているがこれで俺にとっては実害はなくなるので一先ず良しとしよう。
「ご主人様!!どうかこのまま私を叩いてください!!!」
「……ドライグ、エルシャを見張っとけ、俺は現実に戻る。」
「ああ了解した、相棒。……それにしても…なぜこのようなことに……誇り高き赤龍帝は一体どこにいったと言うのだ……。」
ああ……こんなことになるならエルシャにはもう少し優しくしてやれば良かった……まあ、このままそっとしておけばまた元に戻るかもしれないんだ、そう悲観することは――
「放置プレイも―――イイッ!!!」
どうすりゃいいんだよ………。
変態の声を無視しながら町はずれの神社に向かっていると妙な予感がしたので立ち止まる。
「ドライグ、何か感じねえか?」
『ああ、これは恐らくは殺気だな……相棒に向けられている物ではないが、近くに殺気を放つ者がいることは間違いない。』
「ちっ、面倒なことばかり起こりやがる……イラつかせやがって、カッ消してやる。」
『ご主人様!!どうかその苛立ちを私にぶつけてください!!!さあ、早く!!!』
「…………………いくぞ、ドライグ。」
『ああ…そうだな………。』
ドライグの声が今にも泣きだしそうな声だったのは気にしても仕方のないことだろう。
それよりも今は俺の殊勝な願いを妨げる奴らをカッ消すのが先だ。
誰だか知らないが生きて朝日を拝めなくなっても恨むなよ?
「その子を渡して貰おう、その子は忌々しき邪悪な天使の子だ。」
「この子は渡しません!!この子は私の大切な娘です!!そしてあの人の大事な娘なんです!!!死んでもあなた達には渡しません!!!」
「……お前はあの邪悪な堕天使に心まで穢されたか……ならば容赦はせん!!!」
めんどくさい、状況だなこれ……明らかに男達が加害者側だが、どちらも俺の邪魔であることには変わりはないよな?
……まとめて消すか?
(相棒、流石に助けた方がいいと思うのだが……。)
(ちっ、しょうがねえ……気にくわねえが助けてやるとするか。)
ドライグと相談していると、男が刀を振り上げ始めた。
くそっ!!時間がないか!!!
(ドライグ!!)
(承知した!!!)
赤龍帝の手袋を装着し、母娘の前に飛び出す。
「朱乃っ!!!」
「母様ああああああああっ!!!??」
母親が
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