暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 雷帝への道程
友人、増えました
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く。愚弟が凍り付いた事で他の選手はゼオンから離れた位置で魔法障壁を張って耐えているが何時まで持つ事やら。

そしてゲーム会場が全て凍り付いた所で凍気の放出が弱まり、ゼオンの姿がようやく完全に見えてくる。ゼオンを覆う鎧は龍を模した様なデザインが施されており、氷はかなり圧縮を受けているのか金属の様な光沢を持ち、中のゼオンの姿が見えない。選手達はゼオンの魔力が尽きて凍気が収まったと考えて接近戦を主体とする者達が駆け出す。

リアス・グレモリー様もそう御考えられたのでしょうが、オレやサーゼクス様やサイアスはゲームの経験から、カリナは今日会ってからの会話だけで気付く。放出していた凍気は全て鎧を生成する為の余波で、今は全てあの鎧に圧縮されている事に。近づいてくる選手に対してゼオンは軽く右腕を振る。それだけで7人の選手が愚弟と同じ様に凍り付く。まだ凍っていない選手が驚き、距離を離そうにも足下の氷で滑り、次々と凍っていく。

次にゼオンは氷の上を滑りながら後衛に近づく。うん、近づいていくんじゃなくて近づく。相手選手が気付いた時には背後に立っていて一瞬にして凍らせてしまった。数分後には氷付けで窒息と判定されて選手達が退場になり、氷の世界の王が一人佇むだけとなった。そしてその王がこちらに向かってかかって来いとばかりに腕を振る。

「サーゼクス様、オレもあそこに送って貰えますか」

「おや、君も行くのかい?」

「そりゃあ、親友兼ライバルとしては挑発には乗るしかないですね。サイアスも一緒にどうだ?」

「さすがにあの凍気には耐えられそうにないからパスだな」

「そうか。なら、一人で行くか」

サーゼクス様に送って貰い、全身に炎を纏う。それでも冷気を感じる程にディオ・ギコル・ギドルクの凍気は凄まじい物だ。

「良く来たな、ローウェル」

「当たり前だ。お前と戦えるチャンスを見逃す訳にはいかないな」

お互いに構えを取る。そして同時に踏み込む。オレの拳は鎧の顔面を、ゼオンの拳はオレの左腕を殴り飛ばす。互いに吹き飛ばされ、鎧の顔面は罅割れ、オレは殴った右腕と殴られた左腕は凍り始める。素早く切り落として再生すると、鎧の方もすぐに戻っていた。

「良い一撃だ。凍らせるのもかなり難しいようだ」

「愚弟よりも火力だけはあると自負しているからな」

「なら、凍気のギアを一つあげるとしよう」

「へっ?」

その言葉と共に凍気が更に強くなった。と言うか寒い。

「さあ、第二ラウンドだ」

ふ、ふはは、ああ、今回も駄目か。まあ、対策も一切用意してなかったから仕方ない。今度はちゃんと準備してくる。とりあえず今回は玉砕するか。

「負けてたまるかあああああああ!!」

最大火力を身に纏い、ゼオンに突撃する。



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