月光校庭のエクスカリバー
第44話
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そんなことを言っていると俺のケイタイが鳴り出した。
誰だよ!こんな時に、こんな時間に!
画面を見てみるとそこには『朔夜』と表示されている。噂をすればってやつだ。
それを見て俺はすぐに電話に怒鳴った。
「朔夜!こんな時に何やってんだ!!」
「『済まない。連絡できる状態じゃなかったんだ』」
「何があったんだ?と言うか無事なのか?」
「『問題無く、俺は無事だ。こっちは・・・いや、後でいい。何かあったんじゃないのか?』」
「そうだ!コカビエルが戦争を起こすために学園で暴れようとしてるんだ!今、会長たちが学園に結界を張って俺たちで乗り込むところだったんだ。朔夜もすぐに来てくれ!このままじゃ町が破壊されちまう」
正直朔夜が今まで何をしていたか気になるが今はそれどころじゃない。早くコカビエルを止めないと!
「『なるほど。魔王の身内の領内で暴れれば戦争につながりやすい。ましてや、サーゼクス様はグレモリーの血筋で愛情の深い人だ。矛を向けられやすいと言ったところか』」
「お、おう。さすがは朔夜だ。俺の説明だけでそこまで読み切るとは・・・」
「『コカビエルがなぜこの町に潜伏したのかはずっと疑問だったからな。とりあえず事態は把握した。俺も準備して向かう』」
「ああ、出来るだけ早く来てくれ!それから・・・いや、何でもない」
木場の事を言おうかとも思ったけどやめておこう。こんな時に言うような話でもないしな。
「『ああ。お前も無鉄砲に突っ走るなよ。ちゃんと部長の指示に従え』」
「わかってらぁ!じゃあ、後でな!」
そう言って電話を切る。とりあえず朔夜が無事でよかった。
「朔夜は無事みたいです。準備をしてすぐに向かうと」
「そう。よかったわ。これで心配ごとは無くなったわね。それじゃあ行くわよ!祐斗の無念を晴らしましょう!!」
「行くぞ!ドライグ!」
俺はもう一匹の相棒に声をかける。
籠手に宿るドラゴン、赤い龍のドライグだ。
「『任せろ相棒。敵はコカビエル。相手に不足はない。我らの力見せつけてやろうじゃないか』」
ああ、神や魔王に逆ギレして喧嘩を売ったドラゴンの力を見せてやる!
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