第二十二・五話:怒りの証〜ルドガーside〜
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よかった……間に合った
「人の家族に何をしてるんだ?」
「あなたは!?」
「…ルドガー先輩!!?」
俺の家族を傷つけた罰――その身で償ってもらうぞ!!!
突然の新手の出現に警戒したのかいったん距離をとるために離れる敵の女
「…どうしてここが分かったんですか?」
「証の歌だ……」
小猫ちゃんの質問にそう手短に答え、すぐに黒歌の元に行く
「…ルドガー……」
「…黒歌……っ!!傷が……そうだ、フェニックスの涙だ!!!」
さっきイッセーからフェニックスの涙を貰ったことを思い出しすぐに黒歌の傷を治すためにふりかける
すると傷はみるみるうちに塞がっていき綺麗に元通りになった
……よかった、これで大丈夫だ
「ルドガー……ごめんなさいにゃ……」
どうしてクロが謝るんだ?
守るって決めていたのに君を傷つけてしまった俺が悪いのに……
「クロが謝ることなんか何もないさ……少し休むんだ…」
そうクロに言い聞かせながらそっと頬を撫でる
「恋人ですか?下賤な転生悪魔同士お似合いですわね、ですが……安心してください二人仲良く死霊にして私の下僕にしてさしあげますから」
もしかしてこいつが死霊使いなのか?
……それにしても…恋人か……会えなくなってから何度も黒歌の姿を思い浮かべた
……心の底から会いたいと願った……分かっていたつもりなのにいなくなってから大切さに気づいた
恋をしてるのかもしれないな……
でも――今はまだ家族のままさ……だからと言って大切なことには変わるわけじゃない
この世界で一番大切だって言い切れる
そしてそんな大切な人を――
「…………………お前がクロを傷つけたんだよな?」
――傷つけたのはお前なんだよなっ!!?
怒りで禁手の制御が効かなくなり、体から青白い光が溢れ出す
この禁手は間違いなく体に大きな負担がかかるから
ある程度抑えながら使わないといけないタイプだろう
でも……今はそんなことは考えられない!!!
「なんですかそれは?」
「……武器にとって最も重要なことは何だと思う?」
「?相手を確実に殺す殺傷能力ですかしら?」
「いや、それも大事だが最も重要なのは――」
地面が抉れるほど強く蹴り出し死霊使いに近づき
そして――
「消え…っ!!?」
――剣を握っている右手を斬り飛ばす
「――使い手の能力だ」
「き、貴様!!下賤な分際で私に何をした!!?」
ごちゃごちゃうるさい奴だ……
説明すればいいんだろう、説明すれば
「俺のバランスブレイクは『諸刃の剣』脳のリミッターを解除し全身の筋肉の百パーセントの力を発揮するものだ……だが今回は己の肉体を破壊しながらそ
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