第1章 双子の兄妹
1-4 禁断の時
禁断の時
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えにひどい事しちゃったし、その……、こ、こんな事でお詫びになんかならないけど……」
「だから気にしてないって」
「でも、ついこないだ、おまえの悩み相談した時、俺は乱暴しない、って言ったばかりだし……」ケンジはひどく申し訳なさそうに言ってうつむいた。
マユミは顔を赤くして言った。「き、昨日のケン兄のキス、あたし乱暴だって思ってないから」
「ごめん、マユ、本当にごめん。軽蔑しただろ……」ケンジは床に手をついた。「最低だよな、俺……」
マユミはふっと表情を和らげた。
「ほんとに気にしないで、ケン兄」そしてケンジの手を取り、顔を上げさせた。「ケン兄はやっぱり紳士だよ。間違いない」
「え?」
「ちゃんと自分のやった事に向き合ってるし、やっちまった後できちんと謝る、って。そう言ったのケン兄じゃん」
「そ、そうだけどさ……」
ケンジは頭を掻いた。
二人の会話が途切れた。
しばらくしてマユミが小さな声でぽつりと言った。「あ、あたし、ケン兄がお兄ちゃんでなかったら、コクってたかも」
「えっ?!」ケンジは赤面した。
マユミの身体がまた疼き出した。耳が熱を持ち、鼓動が喉の辺りで聞こえた。彼女は焦ったように自分のコーヒーを飲み干すと、立ち上がった。
「じゃ、あたし勉強があるから。ごちそうさま。残ったチョコ、ケン兄が食べて」
返事も聞かずマユミはカップの載ったトレイを抱えて部屋を出て行った。
マユミへの想いは、治まるどころか前日よりももっと強烈なものになっていた。ケンジはベッドに横になってからも身体の火照りが冷めず、なかなか寝付かれなかった。彼はベッドから降りて暗い部屋に立ち、全裸になった。すでにペニスは天を指して脈動を始めていた。
ベッドに隠していたマユミの白い小さなショーツを取り出すと、それを身につけた。胸が締め付けられるように痛んだ。呼吸も荒くなってきた。「マユ、おまえを……抱きたい」小さなマユミのショーツの中ではち切れんばかりに怒張した彼の分身はその先端から透明な液を漏らし始め、穿いていた妹の下着にシミを作った。
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マユミは昨夜と同じようにケンジの黒いTシャツを素肌に身につけ、ベッドに横になった。それだけで彼女の身体はどんどん熱くなっていった。ショーツを脱ぎ去り、躊躇う事なく彼女は指を自分の秘部に宛がった。そして敏感な部分をくまなく刺激した。「ああ、ケン兄、あなたに抱かれたい……」
マユミは行為の後、しばらくじっとして息を整えた。暗い部屋の中、放心したようにベッドの上に横たわっていた。
ふと彼女は壁越しに聞こえる隣の部屋の物音に耳を澄ませた。数日前と同じようにベッドの軋む音とケンジの息を殺した声が聞こえた。
かすかに聞こえる兄の声、「マユ、マユ
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