エピソード13 〜紫苑×保健室×トラウマ〜
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少し間の抜けた言い方をする青い髪をツインテールに束ねた少女ーーー【氷結界の舞姫】が話しかけてくる。
「別にいいさ。それよりこうやってぶらぶらしてた方がいい」
刹那と呼ばれた短髪黒髪に琥珀色の目をした少年はめんどくさそうに返事をする。
『はぁ…真面目なのか不真面目なのか…まぁ、刹那さんがそれでいいならいいですけどね〜。ん?アレ?誰かが叫んでいるような…』
不意に誰かの助けを呼ぶ声を聴いた舞姫。それを聞き、刹那も耳を澄ませてみる
………か!だ…か!!
「っ!?確かに。少し気になる。行ってみるか案内してくれ!」
『はい!!恐らくこっちです』
二人は声のする方へと駆け出して行く
おかしい…あれだけ叫んでいる人がいるのに周りが何かしらリアクションを起こす気配がない……俺らだけに聴こえる声か?いや…もしかすると精霊か!
そう結論づける刹那。
それだとヤバイな…もしかすると精霊の持ち主に何か身の危険が迫ってる恐れがある
『刹那さん、いました。って、【ガーディアン・エアトス】!?めっちゃレアな精霊じゃないですか!?彼女がどうして?』
何処かずれた発言をする舞姫を無視し、エアトスへと声をかける
「おい、おまえ。どうした?おまえの持ち主に何かあったのか?」
『っ!?あなた、私が見えるんですね。それより、マスターが危ないんです。このまま行けば、精神がやられちゃうかもしれないんです!くっ…こんなことになるなんて…守護者として失格です…』
ギリっと奥歯を噛み締め、自らの失敗を悔いるエアトス
「反省なら後にしろ!とりあえず、そのマスターの場所に連れて行け!何が起こったのかは走りながら聞く」
『わ、わかりました!こっちです!時間があまり残されていませんのでマッハで行きます!それで実は……』
走りながら何が起こったのか説明をするエアトス
まとめるとマスターである紫苑の感情が負に染まりつつあると感じとったエアトスは彼のトラウマの記憶の封印が解けてしまいそうなのだと推測し、とにかく誰かに助けを求めたとのこと。最悪、紫苑の精神の崩壊があるとのこと。
『いました!あそこです!急いで!』
エアトスの視線の先には扉の開いた保健室。そして、その出口には血だらけの女が異様なオーラを纏い、デュエルディスクを構えている。そして、その奥には男子が二人。
「っつ!?間に合え!」
ギアをもう一段階あげ、保健室へと突入する
「大丈夫か!おまえら!」
その声を聞き、少し安堵の表情を見せる男子と薄気味悪い笑みをやらに気持ち悪く歪める女
これから男子三人の未来を決める決戦の火蓋が切られる
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