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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第7話 「専用機」
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その辺の知識を叩き込むとしようか。

「安心しましたわ。まさか訓練機で対戦しようとは思っていなかったでしょうけど。」

教える順番やら何やらを考えていると、傍らから今一番聞きたくない声ランキングぶっちぎりトップの声が聞こえてきた。ヤバい、力とやる気が失われていく・・・。

「まあ?一応勝負は見えてますけど?流石にフェアではありませんものね。そちらの方に至っては専用機の話すらないようですけど?」

何コイツウザい。ニヤニヤが隠しきれてないし、やたら丁寧な口調の割に相変わらず人をナメくさってるし、態度鬱陶しいし。うん、マイナス面しか見当たらねえ。

「あー、オルコット。まず黙れ。お前が喋るとロクなことがない。」
「な、何ですって!?」
「あ?」
「ヒッ・・・。な、何でもありませんわ・・・。」

この前脅した甲斐があったようでドスを利かせたらすぐに黙ってくれた。よしよし、話しやすくなって助かる。

「お前は俺の話を聞いていなかったのか?俺は束さんの関係者だぞ?専用機くらい持ってるに決まってるだろう。」

そう言って俺は首に下げたドッグタグを指し示した。俺の専用機《武神》の待機状態である。名前がダサいとか言ってはいけない。束さん命名の素晴らしい名前じゃないか。決して恩人を貶めようとしてる訳じゃないぞ?・・・多分。

「まさかそのIS、篠ノ之博士が・・・!?」
「コアとベースはな。武装とかは全部俺が開発したが。」

今オルコットがすげえ物欲しそうな目で《武神》を見つめている気がするが無視しよう。見せる義理ないし。・・・あ、そうだ。

「それと一夏、お前がISに慣れるまでは俺がお前の専用機の管理を担当することになってるからよろしくなー。」
「お、おう、分かった。」
「じゃあ先に学食行ってるからまた後でな。」

クラス中の視線から逃れるため、早々に教室を出ていく俺。少し発言を控えた方が良いかもしれない。身が持たん。




「なあ、2人に頼みがあるんだ。」

食堂で合流した俺、一夏、箒の3人は一緒に昼食を摂っていた。先程から箒の機嫌が悪いのが気になっていたのだが、一夏曰く、千冬さんが箒の素性をバラしてしまったらしい。教師の癖に、そういうことは気にしないのかよ、あの人・・・。

「・・・何だ?」

箒が不機嫌を隠そうともせずに返答する。俺は内容について薄々気づいていたので黙って目の前の昼食にありついていた。

「ISのこと教えてくれないか?このままじゃ、来週の勝負で何も出来ずに負けちまう。」

やはりそうか。まあ、知識面でも実技面でも一夏はずぶの素人だもんな。自覚できてるだけマシだとは思うが。

「下らない挑発に乗るからだ、馬鹿者が。」

箒は一夏の頼みを一蹴する。こちらとして
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