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鎧虫戦記-バグレイダース-
第4話 旅行に行くなら暑い国と寒い国、どっち派?
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よく知ってる奴ももってるよ」
「も、もしかしてあれは"鎧骨格"とでも言いたいのかよ!」
「その通り!」

迅はアスラを指さした。

「えぇ〜〜〜〜〜!嘘だろ!?もしかしてオレ"鎧虫"になっちまうのかよ!!
 いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「アスラがあんなのになるなんて私もやだぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!」

2人は大混乱に陥った。迅は慌てて修正した。

「落ち着け落ち着け。別にアスラがでっかくなって
 "鎧虫"になるわけじゃないよ
 それに今 夜中だからもう少し静かにな」
「えっ、そうなのか?」
「良かったぁ〜〜〜」
『は‥‥話が進まない‥‥‥』 

迅は大きく咳払いをした。

「とにかく3日前にアスラが使ったあれは
 "侵略虫"に打ち勝つための力なのさ」
 
マリーはそれを聞いて1つ分からないことが浮かんだ。

「でもアスラは普通の人間だよ?それなのにどうして
 あんな変なのになっちゃったの??」
「あれは"瞬間的鎧骨格換装兼体細胞管制システム"によって
 アスラの身体が"侵略虫"や"鎧虫"との戦闘に
 特化した形態に変身した姿さ。
 6日前の夕食に何か固い物が入ってなかったか?」
「‥‥‥‥あ」

確認したい人は第1話へ。

「あの固かったのがその‥‥‥‥なんたらシステムなのか?」
「下手に言われるよりはナイスな判断だな。そして違う。
 それはあくまでただの"種"だ」
「じゃあ一体何が原因なんだよ!!」

アスラはそろそろ迅の遠回し発言に限界がきているようだ。

「まぁ話を最後まで聞け。"種"は生物に吸収されて
 初めてその性能を発揮するのさ。
 それまではただの絶対破壊不可能な"種"さ」

今何かすごいことを聞いたような気がしたが
あえて聞かなかったことにする。

「2人とも"鎧虫"の弱点部分で何が起こっているか知ってるかい?」
「‥‥‥‥さぁ? マリちゃん知ってる?」
「私も知らない。ねぇ迅さん、そこでは何が起きてるの?」

一呼吸おいて迅は言った。

「あれは"増殖器官"といって外界からの自然エネルギーを吸収して
 それを数十倍にして放出するある微生物が大量に棲み付いている器官さ。
 そのエネルギーが物理的に不可能な虫の巨大化を可能にしてるんだ。
 虫は通常、巨大化すると自重さえ支えられなくなってしまうが
 "増殖器官"で生産される莫大なエネルギーによって自重をはるかに上回る
 ものすごいパワーを発揮しているおかげで"鎧虫"は動き回っている、ということさ」
「だから、そこがやられると弱っちゃうんだね‥‥‥‥なんかかわいそう」
「"侵略虫"もそれであんなに強いんだな‥‥‥」

部屋が静かになった。し
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