暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第6話?少女との出会い
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って良いものは無かった。少しだけがっかりしながらだが、五分とかからず買い物を済ませる。
?一方、カグヤの方はまだ迷っているようでメニューを見ながら「う〜ん」と唸っていた。

「どったの?」
「いや、どれを買うべきなのか迷っちゃってさ〜」

?それを聞き、カグヤの目の前に表示されている武器の一覧を見る。当たり前だがさっき僕が見たものと一緒だ。これで僕の時より良いものが売っていたら問いただすところだ。「女子だから優しいんですか!?」って。

「カグヤって武器は何を使っているの?」
「片手直剣の《ブロンズソード》だよ」
「……なるほどね、そりゃ迷うな〜」

?ここに置いてある武器は《ブロンズソード》より攻撃力は高いものの耐久値が少なかったり、耐久値は高いものの攻撃力は下だったりしているものが全部だった。これは買わないって選択肢が正しいんじゃない?
?カグヤと一緒に悩んでいると、あることを閃いた。

「そういえばコウが強い片手直剣を二つ持ってたな」

?この前かなり苦労して手に入れた《アニールブレード》。余ってる一つをコウから譲ってもらおう。多分断られはしないはずだ。女の子の頼みを断るなんて最低だぞ。まぁ、頼むのは僕なんだけど。
?そう思い、早速コウに向かってメッセージを飛ばす。すると、ものの数十秒で返信が返ってきた。お前は女子高生か!
?コウからの返信は、僕のお願いに対する承諾とあと少しで会議が始まるぞ、という忠告だった。もうそんな時間なのか、早いなあ。

「ねえ、何してるの?」
「えっとね、交渉」
「交渉?」
「うん。さっき成立したけど」

?それでもまだカグヤは頭にクエスチョンマークを浮かべているようだった。まぁ、そうでしょーね。

「とりあえず、カグヤはそこで武器買わなくていいからね」
「どうして?」
「友達が余ったの上げるってさ」

?そう言うと、カグヤは口をポカーンと開けてから両手をブンブン振るというオーバーリアクションを取りながら言った。

「いやいいよ、そんな気を遣わなくて!」
「さっきも言ったけど気を遣ってるわけじゃないよ。ちょうど扱いに困ってたし使ってくれると助かるんだ」
「……本当にいいの?」
「ノープログレムだよ」

?まぁ僕のじゃないけどね、と内心付け加える。
?さて、そろそろ移動しないと会議に間に合わないかな?

「じゃっ、決まったしそろそろ第一層攻略会議の場所に行こうか。そこで武器も渡してもらえるよ」
「もうそんな時間なんだ」
「うん」
「なら行こう??後から着くなんて嫌だし」

?そう言ってカグヤはもと来た道を歩き出した。僕もそれに着いて行く。
?ちらっと彼女の顔をうかがってみると、ケープで顔の全ては見ることができなかったが、口元は楽
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