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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第5話?森の秘薬V
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のでかなり便利だ。この森でずっと戦闘を繰り返して習得した新しい剣技。まぁ、便利な分同じ曲刀ソードスキルの《リーバー》より技後硬直が長いけどね。
?《ツインカッター》で僕の前にいたネペント三匹がまとめて消滅し、囲まれた状態から解放される。それも少ししか持たないだろうけど。

「なら、ここは僕に任せて先に行け!」

?おぉっ、一度は言ってみたかったんだよねこの台詞。バッチリ決まったぜ!
?僕の言葉を聞いたコウが呆れたような表情をする。……あれっ、何その反応。

「……いや、固まってるやつに言われても任せられねぇよ」
「これは仕方ないだろ!」

?ソードスキル使った後は誰でもこうなんの!
?すると、若干口の端を上げながら、

「……冗談だ、じゃあ任せたぞ」
「………うん」

?硬直が解けてようやく自由になったアバターを確認しながら、返事をする。それと同時に隣にいる幼馴染みがもう一人の幼馴染みのもとへ駆けた。

「――さて、早く帰ってきてくれよ……」

?任せろって言っておいてなんだけど、と言いながら、少し顔を引きつらせながら、自分の周りにいるネペントの集団を見回した。










「………ッ!」

?右の脇腹にネペントの攻撃が命中した。僕のHPゲージが一割ほど減る。そろそろ集中力の限界かな?
?
?コウたちがいなくなって結構な時間が過ぎていた。ネペントたちの相手をしていたので時間を見ていないが、体内時計的に十分は経っているだろう。
?……このままだと、僕が先にくたばってしまう。

「うおぉぉぉ!!」

?滲み出した不安を消し去るように咆哮しながら、僕はソードスキルを使い、ネペントをまとめて二匹倒す。だが、次から次に新たなネペントが後ろから出てくるので意味のない行動に思えてしまう。

?――キリがない。

?もうかなりの数倒しているはず。なのに全く減る様子がない。……これはマジでピンチかも。カッコつけるんじゃなかったなあ。
?なんて考えながら周りからの攻撃を弾いたり、身体を反らしたりして回避したり、隙があれば反撃したりする――流れ作業のように。まぁ、簡単に言ってるけど全方位から攻撃が飛んでくるので、結構すごいことしてるなぁと我ながら思ってしまう。限界に近いんけど。
?なんてことを考えていると、

「おーい、待たせたな」

?という全く緊張感のない声が聞こえた。
?その声が聞こえたときの感情は安堵と歓喜と呆れが少し含まれたものだった。でもやっぱり単純に嬉しいかも。

「遅いよ!?このまま来ないかと思ったよ!」

?そう返すと、カイは僕の前に来ていたずらっぽい笑みを浮かべて言った。

「いや〜、何かコウに『任せろ!』って言ったらしいからゆっくり
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