暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第5話?森の秘薬V
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?そう、周りがネペントだらけで回復しようとする間に攻撃をされてしまう。僕とコウ二人で五体ぐらい倒してはいるが、すぐに新たなネペントがやって来て囲まれた状況に変わりはない。

?――一体どうすれば……。

?方法を考えていると、カイが珍しく真剣な表情でコウに向かって口を開いた。口を開きながらも普通にネペントたちを倒していくからすごい。

「なぁ、コウ。ネペントは今俺たちの周りにいる奴らの外側にもいるのか?」
「……多分いないと思うが」
「そ〜かい、ならオーケー」

?何か考えているようで、ニヤニヤと笑っている。うわぁ、悪そうな笑み……。

「ねぇ、何考えて――」

?僕は絶句した。言葉が途中で止まるほどに。コウも目を見開いている。何故ならカイがとんでもないアクションをしたからだ。
?少し下がって走ったかと思うと、両手槍を使ってまるで棒高跳びのようにネペントたちの集団を飛び越えた。

「……マジかよ」

?どんな運動神経してんだ、普通はできないぞ。
?ポカーンとしてる僕たちを余所(よそ)にカイは、

「じゃっ、ある程度回復したら戻ってくるわ!」

?と言ってどこかへ行ってしまった。

?驚きからまだ回復できないままカイの後ろ姿を見たまま呆然とする。すると、僕とは違い既に驚きから回復しているコウが僕の肩を叩きながら、

「……そろそろ戦ってくれないと流石に辛い」
「えっ!??あっ、あぁーゴメン!」
「……まぁ、そうなるのは解るが」

?注意されてようやく驚きから回復し、戦闘を再開する。
?いかんいかん、ネペントがカイの方へ行かないように頑張らなくては。
?……というか、短い間だけど僕がぼーっとしてるときコウが僕がダメージ受けないようにしてくれたんだな。なんか申し訳ない。
?
「……なぁ、ユウ」
「何?」

?僕はネペント二体をまとめて横薙ぎしながら、答える。狙い通り二体とも弱点の部分にヒットし、二体ともHPゲージがゼロになった。

「……やっぱりカイが回復してる間に攻撃されないように守るやつが必要だ」
「んっと、そうだね」
「……だから、少しここ任せてもいいか?」
「……コウがやったらダメなの?」

?正直すごく嫌だったので、やんわりと断る。一向に減る気がしない襲ってくるモンスターを一人で相手にする自信は流石に僕にはなかった。

「……まぁ、俺がやってもいいんだが、俺の方がこの森の道とか色々知ってるからカイとは出会いやすい」
「なるほど……ねッ!」

?語尾が強くなってしまったのはソードスキルを発動して力んだせいだ。
?曲刀ソードスキル《ツインカッター》。
?その名の通り、二連撃のソードスキルだ。前方に向かって左右に連続で横薙ぎする。攻撃範囲もなかなか広い
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