暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第4話?森の秘薬U
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のHPが尽きたようで、威嚇の時とは違うトーンの咆哮をし一瞬動きが止まったあと青い硝子の破片となり散った。?

「意外と楽だな……」

?最初は何となく選んだだけだったけど、槍にしといてよかった。今まで倒していた青イノシシと比べて倍近い経験値とお金を見てしみじみとそう思った。

「二人はどうしてるかねぇー?」

?ふと二人のことを思い出し、空を見上げる。順調に倒していってるのだろうか?俺が倒し始めたのがユウがどっか行ってからしばらくしてだからもう二人共三匹は倒しているのかもしれない。

「まぁ、死ぬはずないし大丈夫か」

?いざとなったらメッセージ飛ばしてくるだろ。
?俺は伸びをしたあと両肩で槍を担ぎ、さらに森の奥へと足を伸ばしていった。?


◇◇◆


?現在の時刻はだいたい九時。
?このクエストを始めたのが八時ぐらいだったから一時間が経過したことになる。
?休みを細かく入れながらずっと《リトルネペント》を狩っているが、全く《花付き》が出る気配がない。

「はぁ……」

?僕って運そこまでないのかな……、なんて思いながら歩くペースを少し緩める。ちょっと諦めモード。持っていた刃こぼれが激しくなってきた武器の曲刀を背中にある鞘に戻し、持っていた方の手をブラブラさせた。

「もう三十匹は倒したのに……」

?歩く植物に対して『匹』という単位が合っているかどうかは分からないが、とにかく三十は既に倒している。しかし《花付き》は少しも出てきてくれない。これは無理ゲーならぬ無理クエじゃないのか?
?まぁ、たくさん倒したおかげでレベルが1から3に上がり、最初の時よりもスムーズに倒せるようになったからいいけど。
?
?僕はレベルアップする度に貰える振り分けポイントは敏捷力と筋力を大体6:4ぐらいに分けた。
?僕が目指すスタイルは一撃の威力よりも手数の多さで相手を圧倒するものなのでこれでいいはずだ。でも、筋力もある程度必要だと思ったのでこれぐらいにしといたが、……もう少し敏捷力に振った方がよかったかな??う〜む、難しい。後でコウにでも相談してみよう。


?そんなことを考えながらゆっくりと歩いていると――――


?パアァァァァン!!


?というまるで巨大な風船を針で刺したかのような凄まじく大きい破裂音が僕の耳に、森に響いた。
?
「いぃ!?」

?思わず耳を塞いだが、それでも耳の中でさっきの音が僅かに反復している。

「何の音だよ……さっきの」

?耳から手を離し、周りを見渡す。具体的にはうまく表現できないが、明らかにさっきまでの森とは違う雰囲気を漂わせている――まるで、これから良くないことが起こるような。

?そう思った次の瞬間――

「なにこれ………っ!」


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