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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第57話 追い詰められる戦場
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師達が行動不能になったのを見て、敵は動く魔導師達に集中しだしたのだ。

「増援も呼べぬとはな………」

援軍を呼ぼうとしたティアナとボウカーだがエローシュの念話によって止められた。

『何故援軍を呼べん!?』
『今呼んでも彼等の二の舞になるだけだ!!それよりも今はこの戦場で大悟さんを援護すること!!大悟さんを守りきれなかったらこのままゆりかごの力で世界は滅ぶぞ!!!』

エローシュの血を吐くような叫びにボウカーも只々従うしか無かった。

「くっ、歯痒いな………」

結局六課のメンバーに引っ張られる形になった事と、そうならないために自分が引っ張るような実力が無い事に歯痒さを感じていた。

「ボウカーさんすみません、センターガードで皆の援護を!!そろそろ仕掛けを使うのでそれに合わせてスバルの方へ敵を誘導するように攻撃の指示を!!」
「了解した」

(だがそれは今は関係無い………今は自分の出来る事をやるだけだ!!)

そう心に決めたボウカーは抜けて現れたガジェットに魔力弾のマシンキャノンを発射したのだった………

























「エンジェルソング!?」
「はい、今それが聖王のゆりかごの最終兵器の名前です」

そう言って戦場を確認しながらはやてに説明した。
空の方は地上ほど戦場は緊迫していなかった。その理由として一番大きいのはキャロの奮闘が大きかった。

ヴォルテールにフリード。人ではない竜にはエンジェルソングは効かない為、エローシュの負担も少なく、なお大きい戦力であった。
しかしヴォルテールの攻撃を持ってしてもゆりかごには被害を与えられず、エンジェルソングを使い始めてから展開された強固なバリアーに阻まれていた。

「あのバリアーは何や?」
「………エンジェルソングはゆりかごの最終兵器にしてゆりかごの全機能を解放するキー替わりでもあったんです。あれが発動され、他の国を寄せ付けなかったゆりかごは他の国の人間を退行させてゆりかごに残った聖王の人間達が世界を作り、今があります」
「………待てや、それって今のミッドの住人は全員聖王家の人間の末裔って事なんか!?」
「いえ、エクスみたいに、封印された人や、ずっと遠い管理外世界で効果が広がる前に停止した事で逃れた人もいたでしょう。ですが、エンジェルソングによって対抗していた殆どの国が滅亡しました。………エクスの国の様に」

そんな重々しい言葉にはやては何も言えなかった。

「退行………ってどんな風になるんや?」
「言葉通り、動かなくなった人は脳を破壊されていき、最後には植物状態になるみたいですね。戦後、世界には植物状態の死体や、それを漁る生物。中途半端に脳に破壊され、退行
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