夫になった訳だが……どうしよう?
47話
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イザナミに回収された俺はバラバラになった男神の破片を喰って体を修復してから、彼女の前で床に正座させられている。
「あのさ、ユウ君から話を聞いたりマキナの思考を読んだりで状況はよく分かるし、動機も激しく同意できるから兎に角言うつもりは無いよ?
けどさ、あれは何かな?オラクル細胞を暴走させるって一体何考えてるの?バカなの?死ぬの?」
いや、あの状況じゃ仕方ないだろ?
「だーかーらーマキナはあれの影響を考えなさすぎ。マキナは自分自身のダメージは把握してるだろうけど、あれをやると周りが迷惑するの!!」
周りが?どういう事だ、それ?
俺がそう首を傾げると一瞬イザナミの顔が引き攣り、その白くしなやか両手で俺の顔を鷲掴みした。
単純な筋力と修復し終えたばかりとい事もあって俺はピクリとも動けず、イザナミと視線を合わせる他ない。
「うふふ……マキナ、今ね丁度いい諺が浮かんだんだ」
「な、何でしょうか?」
「百聞は一見に如かずってね!!」
その言葉と同時に頭突きのような勢いで額をぶつけられ、イザナミの思考が流れ込む。
「わっ!!!!!!!!!!!!!!」
……あ、頭が割れるかと思ったぞ?いや、そもそもこの思考の同期に関しては元々苦手だからなのもあるが、その上でこんな大声を出されるなんて想像もしなかった。
「少しは私のダメージが分かったかな?」
「ん?ちょっと待て、俺はそもそも偏食場パルスが使えないからこういうのは無理なんじゃ……」
「だからだよ、マキナの意思じゃなくてマキナのオラクル細胞の暴走で発された偏食場パルスだから、全く意味のないただの叫びだから更に頭痛くなるんだよ」
「それにしたってあんな爆音は……」
「あのさ……マキナ、大体一日平均してどれ位アラガミを食べる?」
イザナミは心底呆れたとでもいうように俺にそう質問してきた。一日の平均か……最近だとイザナミの料理があるからヴァジュラ一体と小型が五匹前後か?
いや待て、場合によっては乱入してきたアラガミも喰うからもう少し多いかもしれないな。だが、それが一体どうしたって言うんだ?
「だよね、昔は体の強化のためって言ってもっと食べてたよね?」
ん、ああ、世界を飛び回っていた頃だな?あの頃はアラガミ自体弱かったので、群れを襲ったりしていたこともあったからな。
今でも出来ないことはないだろうが、手間と得られる物が釣り合わんからやらなん。
「さーて、ここでマキナに豆知識を一つプレゼント。オウガテイルのようなオラクル細胞の総量の少ない小型アラガミでも全力で叫べば、発される偏食場パルスは大体人間で言うと大人の男の人の叫び声と同じくらいに私は感じられるんだ」
「ああ、そうなのか」
「さて、ここでクエスチョン。マキナは一体今までオウガテイル何匹分の
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