天使の反射防壁
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耳元で叫ぶな。騒がしい。
校長室を出て寮に帰る道すがら、待ち伏せしていた明日香と恵に拉致された。
現在外にあるベンチで取り調べ中である。
「逢魔。あなたが強いのは知ってるわ。でもカイザー亮と校長は格が違うのよ。私なんて足元にも及ばないくらいに」
「問題ない。やるからには勝つ。それだけだ」
正直この時代のサイバー流なんて弱点だらけで、ガチになれないファン扱いだもんなぁ。相性の悪いデッキでワンショットキルされるならともかく、相手のデッキがサイバーだとわかってる状態で負けるやつは稀だろう。
「あ、恵。明日のデュエル、パートナーを頼みたいんだが」
「ん……わかった」
「……はぁ……なんでこんなに余裕そうなのかしら」
いや、実際に余裕だし。
さてと……キングクリム(ry
具体的な時間の通達を忘れた校長のせいで再び呼び出しを食らったのだった。しかもその副次効果で生徒が大集合。アリーナは満員御礼と言った様相を示している。
「……人が多い……目立ちたくないのにどうしてこうなった」
肩にポンと軽い衝撃が走ったので振り返ると恵がいつもの無表情でこちらを見ていた。
「……手遅れ」
そうボソッと言うのはやめてくれ……。
「パートナーはオベリスク・ブルーのレイン恵さん……でしたか?」
「……ん……」
校長の問いに頷く恵。やはり首席合格だったからか知っていたらしい。
「では、よいデュエルにしましょう。先攻はそちらに譲りますよ」
抜かせ、狸。サイバーデッキは後攻向きのデッキだからだろうが。
……そういういえばカイザー亮の声をまだ一度も聞いてない。
ちなみにルールだがライフは個別で4000ずつ。手札、デッキも同じく個別でフィールドと墓地は共通なんだと。
……アニメってフィールドは個別じゃなかったっけ?まあ、いいか。
「デュエル」
「……」
三人のデュエルという声でデュエルが始まった。言ってないのは当然恵。……というか、カイザー亮の台詞を初めて聞いた。
「俺のターン、豊穣のアルテミスを召喚。カードを三枚伏せてターンエンド」
俺のデッキがわかった人は苦笑いしていればいいと思うよ。どう足掻いてもサイバーじゃ勝てないだろうし。
「俺のターン、ドロー」
「この瞬間、カウンタートラップ、強烈なはたき落としを発動。ドローしたそのカードを墓地に送る。そしてカウンタートラップを使用したことで豊穣のアルテミスの効果発動。デッキからカードを一枚ドローする」
……カイザー亮が睨んでくる。なんでキレてんの!?
それとも目つきが悪いだけ?
「……プロト・サイバー・ドラゴンを攻撃表示で召喚。カードを一枚伏せてターンエ
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