第2話〜特科クラスZ組・始動〜
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「何でマキアスが得意げなんだよ・・・」
「ふむ、ユーシス・アルバレアか」
「あの男は・・・」
「ガ、ガイウス!変な聞き間違いしてマキアスの怒りを煽るなよ!」
カタカナ語を聞き慣れていないガイウスの誤りによってマキアスの激おこが再来し、他のメンバーでなんとかして宥めながら、男子6人はさらに奥へと進むのだった。しばらくして女子組と再会したので、軽く自己紹介をしておく。帝国南東の外れ、レグラムを治める子爵家が娘のラウラ。彼女も貴族ということで、例の如くひと悶着あったがそれはさておき。続いて、辺境出身ながら入試の成績で首席を獲得した眼鏡の少女、エマ・ミルスティン。
「むむっ、まさか首席が女の子だったとは・・・」
「マキアスだって次席だろ?」
「・・・そういうケインは三位じゃないか」
「ふむ、三人とも随分優秀なんだな?」
「まぁ、眼鏡が頭良いのは定番だよな」
「さりげなく自分は賢くないと言っていないか?」
いつもの軽口をマキアスと叩いていたケインだが、エマに「まぁまぁ」と言われる。エマとケインに対して少なからぬ対抗心(主に勉強面)を抱いたマキアス。一同はそんなマキアスの心境の変化に気づくこともなく話を続ける。エマもエリオット同様、魔導杖使いであるらしい。その後、再会せし折からずっとリィンに鋭い眼差しを向けたままだんまりを決め込む金髪少女に、全員の視線が集中する。彼女は、ラウラに自己紹介を促されて口を開く。
「アリサ・Rよ。ルーレ市からやって来たわ。宜しくしたくない人もいるけど、それ以外はよろしく」
「ア、 アリサさん・・・」
宜しくしたくない人とはリィンの事だろうが、露骨に言い放つアリサをエマが宥める。ルーレ市とは大陸最大の重工業メーカー、ラインフォルト本社のある街だとマキアスが言う。アリサは「ええ・・・まぁ、そうね」と相槌を打つ。
「へぇ、Rってことはラインf・・・何でもありまセン」
「・・・まったく。あなたも宜しくしたくないわね」
「な、何でやねん」
一人だけ着眼点の違うケインは、アリサのファミリーネームを看破したようだ。ケインに無言の圧力をかけながらも、内心では彼の勘の鋭さを感心すると同時に警戒するアリサであった。そして何とか謝るきっかけを作ろうとアリサの得物たる弓が導力式か尋ねるリィンだが、彼女の「その通りだけど、あなたと何の関係が」という言葉であえなく撃沈した。アレスは、気を利かせて「私達と行動を共にしないか?」と話題を変えて女子組を勧誘する。が、ラウラのスタンドるユーシスと銀髪少女を先に探すためにも二手に別れた方がいいという意見で満場一致した。
(・・・まぁ、アリサのために気を遣ったのかもしれないけどな)
「ラウラ。6人・3人じゃア
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