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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
20 雪原 その三
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たのはお昼ぐらいの事だった。
 自由都市ベルゲンに向かったジュルク隊はアーレスの後方撹乱に苦戦しているが、敵の数がたりないので無傷で本隊が貿易都市オーレスンを開放して船を確保。
 対岸の城塞都市トロンヘイムを開放したデュラン隊を回収すると、沖にある魔法都市ゾルムスタインも我々に門を開いた。
 とにかく食えないし、戦力が足りない。
 足りないならば持ってくるしかないのだが、もう一つの手として戦力を集めるというのがある。
 で、私が取った手段というが船をオクトパスに引っ張らせるというあれである。
 ガルビア半島は交易で栄えていた事もあって交易都市、つまり港がかなり多い。
 船で海路を突っ走れば、一昼夜で貿易都市ドラムメンに到着するのだ。
 もちろん、海難を避けるためにマーメイドを連れてきている。
 これが図にあたった。
 デュラン隊が自由都市ベルゲンを開放して入場した時、本隊が分乗して乗り込んだ船団(乗れない人員はオーレスンで待機)はその夜のうちにベルゲンを通過。
 翌日の昼には貿易都市ドラムメンを攻略し、帝国軍本拠地急襲・制圧したのである。

「アーレスのホークマン隊が帰ってきます!」
「ヴェルディナ隊!弓構えて!」
「スザンナ隊!魔法用意!絶対に逃がさないで!」

 ここまで我々が来るのにあと一日かかると踏んでいたアーレス達は、完全に無警戒で城に近づいてくる。
 ただ逃げると言い訳ができないからできるだけ抵抗して、それで撤退したという言い訳がほしかったのだろう。
 その欲深さが彼らの命取りとなった。
 大量の財宝等は荷造りされていて、ドラムメンにはこれらを運ぶ船まで用意されていた。
 こいつらをここで逃がす訳にはいかない。

「旗を掲げよ!
 これより、カルビア半島に巣食う盗賊を討伐する!!」

「馬鹿な!!
 どうやってここに……」

 遠目からでもアーレスの驚愕する顔が見える。
 その顔を見据えながら私は手を振り下ろした。

「放てっ!」


 こうして、ガルビア半島攻略戦は帝国軍の全滅という形で幕を閉じた。
 とはいえ、ここで終わったら、食えぬ痩せた土地一つで終わってしまうため、王国軍は更なる進撃を急がないとならない。
 目指すは、封印の地アンタリア大地。
 そして、空に浮かぶ島、オルガナ。
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