刃物語 参話
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傷つけるかもしれないが疑問を言わなければいけなかった、この疑問は最大の問題だ。なぜ女の子の姿なのか、それを尋ねた
「あのさ、どうして女の子の姿なの?」
すると少しカレンは首を傾げ、その後こう言った
「多分、陰と陽の関係でしょうか。光は闇がなければ成り立たない様に
ご主人様の一番好きなものの具現化と共に影の様なものが現れて
それが私、カレンの存在を作りだしたのかもしれません・・・・」
すぐに納得がいった、なぜならカレンの姿は今のオレの状態では悩殺レベルの美女だ
最強の刃物と最高の美女、オレじゃなかったらこんな能力に歓喜していただろう
だけどオレは戦う気もないしこんな能力は必要ない
戦う相手もいないし殺しや刃物で斬る趣味はない、だからカレンに言った
「・・・・カレンって呼んで良いかな?外国人の名前みたいなの良くわかんないけど、とりあえずオレの腕に戻ったら良いと思うんだ」
するとカレンは落ち込む様に顔を伏せた。・・・・女の子の扱いわからないんです
そしてカレンはこう言った、『オレの想定していた最悪の言葉を』
「すみません、実はギロチンの姿の状態や一度外に出た場合
しばらく『戻れないんです』」
・・・・・・・・・・・・・・・え?
「し、しばらくってどのくらい?」
おそるおそるオレは尋ねた、するとカレンは嬉しそうに答えた
「力を使えば使うほどこの状態になってしまいます、私は凄く嬉しいんですけど。
一晩は元に戻れないと思います」
・・・・・・・つまり、今日は、オレん家で、泊まるって事か・・・・・
今はようやく日が沈んだ時、つまりどうすれば良いか分からない
この子はギロチンで女の子で食べ物を食べるのか
お風呂に入りたいとか思うのか
・・・・・・・・・・・死にたい
何でオレはこんな目に遭うんだ・・・・・・
平凡でキモい趣味を持っていつか女性耐性を付けて普通の暮らしをする
それがオレの夢だった。だが所詮夢想だった、現実離れした現実がオレを捕らえた
その態度に不安そうな目でカレンはオレを見ている、暗いのも何なのでとりあえず
明かりを付ける事にした
カレンは食事を取らなければならないらしい、そしてお風呂にも入りたいという想像もしたくない現実はやはりオレを捕らえて放してくれない
まずはご飯だ、自炊は年月を重ねているけど所詮自分を満たすだけの料理
カレンの口に合うかかなり心配だった
カレンの好みを聞いたところ甘いものが好きらしい、女の子だこの子・・・・
とりあえず調理の仕度に入ったがなぜかカレンが近くにいる
じー、と調理現場を眺めている。オレの調理なんて見ても何も面白くないよ・・・
正直緊張して顔も赤くなってギロチンだと思っていたオレのわからない心は
余計な事にカレンを女の子と認識したらしい
取っ払う
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