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東方変形葉
幻想変化
東方変形葉52話「少年は霊剣を手に入れる」
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替える。気が付くと、家の中にいた。
「さて、ご飯にしよっか。」
「は〜い!」



日付が変わろうとする頃になった。姫雪も人形たちはもうすでに布団に潜っている。人形たちは布団というか、手さげの籠に入って布をかぶせている。
「さてと、紫?」
「いやん。どうしてばれるのかしら。」
紫がスキマから現れる。最近なんとなくわかってしまう。
「それで、今日は何の用?」
「そうね〜。あなたは所詮人間なのだから、知恵をある程度つけなければ生きていけないのよ?」
出た出た、紫のとっても胡散臭い前振りが。こういう時は必ず何か企んでいる。
「何が言いたいの?」
「ほいっと。」
紫がスキマを開く。すると、どさどさと大量の本が出てきた。
「あなたの能力は、世界の秩序と平和を軽々と弄ることができるのよ。だけど、あなたはまだ能力を使いこなしてはいない。」
「・・・?結構頻繁に能力を使ってるけど。」
「知恵が足りないのよ。」
・・・まあ、中三がもっている知識なんて程度が知れてるから言いたいことはすごくわかるな。つまり、俺の無知さが世界の秩序や平和を揺るがしかねないと言いたいのか。
「そこで、あなたには主に理系の本を読んで勉強してもらうわ。まあ、この量ならゆっくりやってざっと100年ぐらいかしら。」
見てみると、主に数学と理科の本ばかりだ。広辞苑みたいな分厚さの本ばかりだが。
「100年、か。そっか、俺にとっては些細すぎる時間なんだな。」
「そうね。あなたは永遠の時間があるのですもの。まあ無理しないでゆっくりやっていけばいいわよ。それだけ。では私はこの辺で失礼させていただくわね。」
「ん、ありがと。」
すうっとスキマが閉じられ、紫の姿は見えなくなった。本をぱらっとめくってみる。・・・むずっ!?
・・・うん、ゆっくりやっていこう。幻想郷に来ても、勉強というものはちゃんとあるんだな。


続く

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