幻想変化
東方変形葉52話「少年は霊剣を手に入れる」
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結構切れ味よさそうだな。
「ん〜、これは使えそうだな。これ、いくら?」
「あ、ああ。それなら・・・」
言い渡された金額は意外と高かった。まあそうだろうなと思いつつ財布からお金を取り出す。
「まあ、扱える人がいて良かったよ。さすがに置物として置いておくには少し限界だったからねえ。」
「じゃあ私はどれをとろ・・・こほん、買うか見ようと思っているが、どうする?」
「ん〜、そういえばあそこに最近行ってないや。じゃあ俺はこの辺で失礼するよ。」
そういった後にスキマを開き、家に戻った。
「・・・彼、何者なんだい?」
「・・・さっきも言ったろ?外来人の”変幻操作の人形師”だぜ。」
「月に行くよ〜!」
依姫や豊姫、レイセンに最近会っていないことに気が付いた。
「・・・月?」
人形たちは前に行ったことがあるのではしゃいでいたが、姫雪は行ったことがないので首をかしげている。
「そう、月。姫雪は初めてだったな。というわけで、しゅっぱ〜つ!」
「「お〜!」」
「お、お〜?」
姫雪の困った顔もかわいいと思ってしまう。まあそれは置いといて、行く前にある作業をしなければならない。
「ほいっと。」
「?」
姫雪の”穢れ”を封印した。姫雪は実は少し特殊な妖怪だが、地上の者なので必ず穢れは持っている。これで穢れを嫌う月の民に文句はないはずだ。
不思議な水晶である海岸に着いた。移動するときは夢の中に入り込むように一瞬だ。
「ん?あれ?裕海さんじゃないですか!・・・と、妖怪?にしては穢れがあまりに少ないような・・・」
「あ、レイセン。ひさしぶり、元気だった?」
そう訊くと、レイセンは元気よく挨拶をし、
「あの、裕海さん。そちらの妖怪さんは?」
「ああ、この子は小鳥姫雪っていう猫の妖怪で俺の弟子だよ。あ、穢れのほうは封じ込めてあるから大丈夫。」
「へ〜、えっ、弟子ですか!?」
レイセンが大声で言った。相当驚いたのだろう。
「そう、弟子。」
「えっへん!」
こくこくと頷きながら、自慢げに胸を張っている。・・・あえて言わないけど、妖怪が人間に弟子入りなんて前代未聞だからね?そんなことを紫が言っていた。
「あら、裕海じゃない。ちょうどいいところに来たわ。」
と、向こうから依姫が来た。
「ちょうどいいところ?」
「そうなんですよ!これから豊姫様と依姫様は今から出張なので・・・え〜っと、なんでしたっけ?」
「兎たちの訓練指導役がいないのよ。」
ふ〜ん、なるほど。
「出張って、今日だけ?」
「ええ、悪いけど頼めるかしら。」
あの子たちの相手なら、やることがたくさんありそうだ。いい暇つぶしになる。
「わかった。出張気を付けてね。」
「ありがとう、お姉様にもあなたが来たことを伝えておくわ。」
そういって依姫は建
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