暁 〜小説投稿サイト〜
東方変形葉
幻想変化
東方変形葉52話「少年は霊剣を手に入れる」
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
宴会があったのは異変の日から3日後だった。そして翌日解散し、それぞれ家に戻った。
「お〜い!裕海〜!」
「ん?魔理沙じゃないか。どうしたんだ?」
声がしたのでドアを開けてみると、魔理沙がいた。
「今からある店に行くんだが、一緒に来るか?」
「店?」
「そう。外の世界のガラクタばっかり売っている店さ。香霖堂っていうところなんだがな。」
ふ〜ん。そういえば今日は特に予定はなかったな。
「じゃあ行こうかな。ちょっと待ってて。」
「おう!」



姫雪も人形たちは少しだけ留守番にして、魔理沙と香霖堂という場所に向かった。
しばらく歩くと、外の世界の看板やらサッカーボールやら狸の置物やらが置いている店に着いた。
「こ〜りん、邪魔するぜ!」
「おや、魔理沙か。・・・そちらの人は?」
店の奥にメガネをかけた白い髪の男性がいた。若干警戒しているような低い声だった。
「知らないか?葉川裕海っていう新参住民の外来人なんだが。」
「・・・そういえば聞いたことがあるな。“変幻操作の人形師”だっけ。」
「そうそう。とにかく、今日もお前の珍しいガラクタをぬす・・・見に来たぜ!」
今のはジョークか何かなのだろうか。
「じゃあ、え〜っと葉川くん。僕はここ、香霖堂の店主の森近霖之助だ。よろしく。」
「聞いての通り、俺は葉川裕海だ。よろしく。」
魔理沙に「敬語じゃなくていいぜ。その方があいつも接しやすいだろうし。」と言われたので、敬語は抜きにした。
「まあゆっくり見ていくといい。」
そういって手元の本に視線を戻した。・・・この人は、人間なのかな?妖怪なのかな?なんだかどっちの気配も感じるんだが。・・・ん?
「ねえ霖之助、これは何?」
灰色の筒から、謎の五角棒が伸びている。
「ああ、それか。それは五行霊剣と言ってだね、昔の陰陽師が丹精込めて作り上げた霊剣なんだ。ただ、それはその陰陽師以外には扱えなくてね、それで忘れ去られてしまったのだよ。」
「ああ、それな〜。私も使おうといろいろ試したんだが、全然駄目だったんだぜ。」
ふ〜ん?そうなのか。
「これは〜、どういう風に使えばいいの?」
「相乗とかそういうのを唱えればいいんだよ。ああ、ちょっと待っててくれ。五行思想に関する本があったはずだ。・・・ああこれこれ。はい。」
霖之助から本を受け取り、ぱらっと見る。内容は理解できないこともないのだが、結構難しいことが書いてある。
なるほど。要するに五大要素で世界は成り立っているということか。
「え〜っと、たとえば『金剋木』・・・わっ!?」
突然、五行霊剣が刃渡り150センチぐらいの立派な剣になった。どういうこと?
「えっ!?君には扱えるのかい!?」
「やっぱお前はなんでもありだな〜。」
なんとも言えない謎の金属でできている。へえ〜、
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ