夫になった訳だが……どうしよう?
46話
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ち込んだ杭が爆発し、男神の体は半分ほど消し飛んだ。
先程の三本の杭には強化された気体の圧縮能力によって、杭の中にプラズマ化……までとはいかないもののそれに近い状態まで圧縮した気体を封じ込めていた。
俺の強化状態によって強化された杭ならば耐えられたそれも、強化が解ければ耐え切れる筈もなく気体を抑えきれなくなった杭もろとも男神を内側から吹き飛ばしたのだ。
これで男神は処理できたが……たった三秒で身体中がシャレにならない位痛いぞ。正直立っているのですら辛いし、なんとか構えているので精一杯だ。
マズイな……副作用のダメージを少々読み違えた。片方だけなら副作用ありでも……なんて考えたが、ここまでダメージが酷いというのは想定外だ。
幸い男神がいとも簡単に死んだ事で女神も若干動揺しているようだが……できれば身体の修復がある程度済むまでそうしておいてほしいのだが、そうもいかんだろう。近くに散らばっている男神のオラクル細胞を肉片からなら触れずとも吸収できるが、腕などの大きな破片となるとやはり直接触れなければ喰えない。
俺の考えとしては女神の隙を突いて男神の半分位を喰う予定だったのだが、副作用のダメージのお陰で隙を突くどころか動くことすらできないのだからどうしようもないぞ。
そうこう考えている内に女神の方がこちらに再び敵意を向けはじめた。いよいよピンチか?などと考えていると女神が妙な行動をとった。
突然上にレーザーを放ってそのまま上に逃げるように飛んでいったのだ。一体何があったのだろう?っと考える間も無く理由は分かった。後ろからもはや暴力と言ってもいいような視線が俺に送られているのがよく分かる。
「こんな所で何してるのかな、マキナ?」
……まだツクヨミ相手の方が楽だったな、などと考えながら生きて明日の朝日を拝める事を祈るばかりだった。
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