三話:すーぱーごさいじ
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、ああ。」
何やら意味を間違えて使っている言葉がある気がするがそれを指摘する勇気は俺にはない……いや、だってさ今のイリナを見ているとなんか失われた記憶が呼び起されそうで怖いんだよ、べ、別にイリナにビビってるわけじゃないからな!!
『Boost』
(相棒、どうする赤龍帝からの贈り物でイリナに譲渡するか?)
『Boost』
(今ので六回か……ドライグ半分イリナに施してやれ。)
(承知した!!)
「施しだ!!!」
『Transfer』
「ひゃっ!?何だか力が湧いてきた…今なら――パパを星に変えられる!!!」
少しイリナの父親が可哀想になってきたな……まあ手加減する気はないけど。
だって手を抜ける空気じゃないもん。
「合わなかったら、カッ消すぞ!!」
「任せてよ!!」
「イリナ、パパの話をよく――」
「「ダブルキーック!!!」」
「おおおおおおっ!!!??」
俺達の飛び蹴りが見事にイリナの父親の下腹部にクリーンヒットし、イリナの父親は叫び声を残して星になって消え去って行った。いやー、めでたし、めでたし。
ふう……これでやっと家に帰れるな。
「イッセー君、今日は泊まりに行くね。」
「あ?何勝手に決めてんだ。」
「泊まりに行くね。」
「ちっ、人の話を聞け!!」
「泊まりに行くね。」
「ふざけてんの――」
「トマリニイクネ」
「……勝手にしやがれ」
「ホント!?ありがとうね!!イッセー君!!!」
まあ、最後なんだし少しぐらいお願いを聞いてあげてもいいだろ……別にこれ以上続けていたら俺の身に不幸が降りかかると直感したわけじゃないぞ?
RPGで『はい』を押さないと無限ループになる、あれと同じ感覚に陥ったわけでもないからな?
何はともあれイリナと家に帰り、何事もなく一緒にご飯を食べ、何事もなく一緒にお風呂に入り、何事もなく一緒の布団で寝ることになった。
……べ、別に一緒じゃないと嫌だと駄々をこねるイリナがちょっと可愛いなと思って一緒に居たわけじゃないんだからな!!!
それと、寝ているときに舞い戻ってきたイリナの父親が襲い掛かってきてそれをまた二人で星に変えたのは特別気にすることでもないだろう。
後、なにかを忘れている気がするんだが……
(いい加減お仕置きをやめてくださいよおおおおおっ!!!ご主人様ああああっ!!!!)
まあ、思い出せないなら大したことじゃないか。
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