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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story3 アネモネの記憶
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の
息
(
ブレス
)
を吐き出した。炎の
息
(
ブレス
)
は巨大カエルの白いお腹に直撃した―――が、
「全然効いてねェェエェエエエエッ!」
「何でーーーーーっ!?」
「いいから逃げろォォオッ!」
攻撃が全然効いていない。
ナツ達はひたすら走る、走る、走る!巨大カエルはひたすら追う、追う、追う!
「わ、きゃっ!」
「エメラ!」
木の幹にでも躓いたのか、エメラが小さな悲鳴を上げて転倒していた。悲鳴を聞いたグレイが振り返ると、巨大カエルは転倒しているエメラの背後におり、青紫色の舌を伸ばし、エメラを捕まえようとしていた。
「くそォ!」
「ちょっ、グレイ!?」
巨大カエルのいる方へ駆け出したグレイを見てルーシィが驚嘆の声を上げた。
グレイは走りながら両手に冷気を溜め、巨大カエルの青紫色の舌がエメラの体に届く前に、エメラと青紫色の舌の間に割って入ると、
「アイスメイク、
床
(
フロア
)
ッ!」
「ウゲロォ!」
冷気を溜めた両手を地面に着け、地面を凍らせる。
巨大カエルは凍った地面の上で足を滑らせ、ドスゥゥン!と音を立てながら派手に転倒した。巨大カエルがひっくり返っている間にグレイはエメラに駆け寄る。
「エメラ、大丈夫か?」
「うん、平気。ありがとう、グレイ。」
翠玉
(
エメラルド
)
色をした瞳を嬉しそうに細め、口元に微笑を浮かべてエメラはグレイに礼を言う。
思考が止まってしまったかのように、グレイはその場で固まってしまった。微かにグレイの頬が赤みを帯びているのは気のせいだろうか?
「グレイ!エメラ!危ねェ!」
ナツの怒鳴るような声でようやく我に返ったグレイは上を見上げると、
「エメラ、掴まってろ!」
「え?ひゃわぁっ!」
グレイはエメラの返事を待たずにひょいっと軽々エメラの体を抱き抱えると、その場で跳んで距離を取った。すると、さっきまでグレイとエメラがいた場所に、起き上がった巨大カエルが口から緑色の液体を吐き出した。
液体が落ちた地面はあっという間にドロドロに溶けて液体化してしまった。
「じ、地面が・・溶けて・・・!」
「あのカエル、口から酸を吐き出せるのかよ・・・!」
ウェンディが驚嘆の声を上げ、イブキが唇を噛み締める。
「ウゲロォ・・・」
巨大カエルがまた酸を吐き出そうとしたその時―――――、
「ゲロッ!」
ザシュッ!と音を立てて巨大カエルの頭に1本の矢が突き刺さった。驚いたナツ達は矢が飛んできた方向に視線を移すと、
「命中。」
矢を放った瞬間の姿勢のまま太い木の枝に立っているバンリがいた。
「バンリ!」
「お前今まで何やってたんだゴラァァアッ!」
「落ち着け、ナツ。」
バンリの姿を見たハッピーが声を上げ、今に
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