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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story3 アネモネの記憶
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トじゃ?」
「モミジ山にいる、巨大生物の討伐だ。」
「モミジ山じゃと?」
「モミジ山」と聞いたマスターの右眉がぴくっと上がった。
「どうしたの
お
(
・
)
じ
(
・
)
い
(
・
)
ち
(
・
)
ゃ
(
・
)
ん
(
・
)
?」
「お、おじいちゃん!?」
「あ、僕がそう呼んでるだけだから気にしないでよ。」
「う・・うん・・・」
コテツの「おじいちゃん」発言に驚嘆の声を上げながらエメラは
翠玉
(
エメラルド
)
色の目を見開いた。
ナツ達も他の人達も、「おじいちゃん」と呼ばれたマスター自身も全然気にしていない様子で、エメラはそれ以上何も言わなかった。
「モミジ山には今、いろんな魔物が住み着いておるからのぉ・・・」
顎に手を当てながらマスターはしばらく考え込むと、顔を上げてギルド内を見回し、ギルドの端にあるテーブルで生物図鑑を読んでいたバンリと、同じテーブルで昼寝をしていたイブキを、腕を伸ばして叩き起こし、2人の体を掴んでナツ達の所まで強引に連れて来ると、
「イブキとバンリも連れて行け。」
「はァ!?」
「な・・何でェ!?」
「・・・・・」
マスターの言葉に、ナツとイブキは驚嘆の声を上げたが、イブキの隣でバンリは口を一文字に結んだまま何も反応しなかった。
「言ったじゃろ。モミジ山には今、いろんな魔物が住み着いておると。初クエストのエメラを連れて行くというのに人数が少なすぎるじゃろ。」
「
7
(
・
)
人もいるんだぞ!?」
「8人よ、ナツ。」
「いや、ハッピーとシャルルを入れて8人+2匹だ。」
「うわぁ〜ん、ナツもルーシィも酷いよぉ〜!」
人数を間違えるナツをルーシィが指摘し、ハッピーとシャルルを忘れているルーシィをアオイが指摘し、ハッピーは涙を流す。
「・・・ハァ、マスターの命令であり、“記憶の宝石”探しとなりゃァ、しゃーねェか。」
「おいイブキ!さっきは「行きたくねェ!」って顔してたじゃねーかっ!矛盾してんじゃねーかっ!」
「だぁーかぁーらぁー、マスターの命令で“記憶の宝石”探しとなりゃァしゃーねェって言ってんだろーがっ!ちゃんと人の話聞きやがれっ!」
「もぉ喧嘩しないでよーっ!」
睨み合うナツとイブキの間にルーシィが割って入って喧嘩を止めようとする。
「バンリさんは来ますよね?」
ウェンディの問いに、バンリは表情を一切変えずに頷いただけだった。
「10人+2匹で行くって事で良いんだな?」
「そういう事じゃ。」
「列車で行くから、まずはマグノリア駅に行かないとな。」
「れ・・列車・・・ぉ、ぉぷ・・・」
「お、おい・・こんな所で吐いたら、ぶっ殺すからな・・・」
「列車」というナツが青い顔をして口を押さえ始めたので、イブキは慌ててナツから距離を取った。
「エメラ
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