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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
序章 出会い
Story3 アネモネの記憶
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る。因みに家賃は月10万Jだ。

「はぁー、女子寮かー・・・」

エメラの隣に座ってレモンスカッシュを飲んでいたルーシィがため息と共にカウンターに突っ伏する。

「ルーシィさんは、何で女子寮に住んでないんですか?」
「女子寮の存在知らなかったのよ。ていうか、女子寮の家賃って10万Jでしょ?払えなかったわ、今頃・・・」

涙を流しながら語るルーシィを見て、エメラは苦笑いをするしか出来なかった。因みにルーシィが住んでいる家の家賃は7万Jだ。

「それよりエメラ、「さん」付けで呼んだり、敬語で喋らなくて良いわよ。私達仲間なんだし、堅苦しいのは止めにして、ね?」
「え、良いの?」
「うん。ていうか、もう普通に話してるじゃない。」
「あ、ホントだ。」

いつの間にか普通に会話している事に驚いているエメラを見て、ルーシィとミラは顔を見合わせて微笑んだ。

「ルーシィ、エメラ、こんな所にいたのか。」

ガシャ、ガシャッと鎧を軋ませながらエルザがカウンターの方に歩み寄って来た。

「どうしたのエルザ?」
「ほら、エメラの記憶を封じている・・・ナツは“記憶の宝石”と言ってたな。それを探しに皆でクエストに行こうと思ってな。ルーシィとエメラを誘いに来たんだ。」
「ホントに、一緒に探してくれるの!?」
「当然じゃねェか。な、ハッピー?」
「あい。」

エルザの言葉に、エメラは翠玉(エメラルド)色の瞳を宝石のようにキラキラ輝かせる。するとそこにナツ、ハッピー、グレイ、ウェンディ、シャルル、コテツ、アオイも来た。

「まずはクエストをしながら探すのが手っ取り早いと思ったんだ。」
「まっ、そのクエストをやって“記憶の宝石”が必ず見つかるっていう可能性は十分じゃねェけどな。」

鉢巻を締めなおしながらコテツ、腰に手を当てながらアオイが言う。

「それで、どんなクエストに行くの?」

ルーシィの問いに、グレイがルーシィとエメラの顔に持っていた依頼書を近づける。

「【モミジ山の巨大生物討伐 80万J】だ。」
「家賃が払えますね、ルーシィさん。」
「うん!」

ウェンディの言葉にルーシィは嬉しそうに頷いた。

「モミジ山って?」
「マグノリア駅から列車で1時間で行ける観光名所よ。秋になると山のモミジが真っ赤に染まってすっごく綺麗なのよ。でも、今は夏だからモミジは黄緑色だろうけど。」
「へぇ〜。」

シャルルの説明を聞いたエメラは依頼書に書いてある「モミジ山」という文字を指でなぞった。

「ん?お前達、どこかに行くのか?」
「あ、マスター。」

個性的な服を着たマスターがナツ達の方に歩み寄って来た。

「今からクエストに行って、“記憶の宝石”を探しに行くんだ!」
「ほぉ、何のクエス
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