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図書館ではじまって
第五章」
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れはいいというのだった。
「ただ、だ」
「本屋にですか」
「そうだ。行くか」
 こう彼にまた問う。
「そこにだ」
「はい、それじゃあ」
 彼もすぐに答える。
「一緒に」
「ではな。そういうことでな」
 微笑んで言う栄美だった。そうしてであった。
 二人は図書館から別の場所に二人で行くことになった。それがはじまりだった。二人の関係の。


図書館ではじまって   完


                      2010・11・5

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