戻ってきた日常
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髪をツインテールにしているのはSAOでは短剣使いだったシリカもとい、綾野珪子。
こちらに関しては向こうとあまり変わらない容姿である。
「お前はいつからそんな趣味に目覚めた?」
「目覚めてないわよ、アレよ、ア・レ」
「アレ?」
そう言われて里香の視線の先を見るとそこには広場のベンチに座るキリトこと桐ヶ谷和人とアスナこと結城明日奈がいた。
「アレがどうかしたのか?」
「学校であんなにイチャつかれたらたまったもんじゃないわよ、まったく・・・」
「アハハ・・・」
雫は苦笑いを浮かべ里香の隣に座る。俺は椅子のないスペースに車椅子をつけるとエビピラフを食べる珪子に尋ねる。
「それで、お前はそれに便乗している訳か珪子氏?」
「そ、そんなことはッ!」
「あーあ、こんなことなら《一ヶ月休戦協定》なんて結ぶんじゃなかったなぁ」
「そういえばお前ら、そんなもん結んでたっけ?」
俺は自作のお弁当を開けながら言う。
基本的に家の料理全般は俺が担当している。両親共々仕事の都合上家を空けることが多いので、事故に遭う前も普通に家事などをしていた。
事故に遭ってからは母さんがちょっとずつやってはいるのだが、それでも料理に関しては壊滅的だった。
親父は料理はできるが仕事柄機会が少ないので必然的に俺がすることになっている。
「リズさんが言い出したんじゃないですか!一ヶ月だけ二人にらぶらぶさせてあげよう、だなんて。甘いんですよまったく・・・」
「珪子ちゃん、お米ついてるよ?」
雫の指摘に珪子は慌てて米粒を取る。
「お前らも大変だな・・・」
「ほんと、あんたはいいわよね〜。雫がいて」
「まあ、あの二人よりは落ち着いていますが・・・」
「それに大変なのはあんたも変わらないでしょ?」
「まあ、な・・・」
俺がウィッグで隠している黒髪を弄る。俺の髪は目立つのでこうしてウィッグで隠している。この髪は嫌いではないが、目立つのを避けるためである。
「この髪で一時期は先生に絡まれてたからな」
「そうなんですか?」
「ああ、大体は逃げてたけど」
「確かに、あんたのその髪を地毛って言うほうが無理があるからね〜」
「まあそんなことはさておき、お前らは今日のオフ会、行くのか?」
「あんたは行くの?」
「俺は少し用を済ましてから行くが、時間には間に合うようにするよ」
「わたしは雪羅の手伝いで一緒に」
俺は現在、ALOにて新たなプロジェクトの一員として活動している。
そのプロジェクトというのが、
「まさか、新しい種族をアップデートする際に出してくるとはね・・・」
「すごいですよね〜・・・」
「ま、そういうことだから
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