第三章
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いるその数個の球を見ながらだ。また言うのだった。
「あんたが私にプレゼントなんて」
「いいから取れ」
京介の言葉は今度はいささか強引なものだった。
「早くな」
「後で何か寄越せとか言わないでしょうね」
「それなら最初から言うか」
また言う京介だった。ここで小真はその球を受け取ったのだった。
「いいから受け取れ。いいな」
「相手にぶつけたらそこに赤い色がつくのね」
「そうだ。防犯にもなる。それに」
「それに?」
「これもやる」
こう言ってだ。今度は黄色い球を何個か出してきたのだった。
「これもだ」
「それも?今度は何よ」
「マスタードだ」
それだというのだった。
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