第14話 モンモランシーの不調
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打つ回数が多いことだ。あと、肺の動きも活発っぽい。緊張系の一種だな。
まずは、夕食まで待つことにして、夕食前の迎えにいったら、一応は部屋から出てきたので、注意深く観察したが、どうも階段のところで、一瞬だが遅くなっている。水の感覚を感じとるようにすると、平坦なところでは、水の脈がゆるやかになり、階段や、わずかにでも段差があると、水の脈があがるようだ。どうも、段差系に何かのヒントがあるらしい。
夕食後だが、普段なら食堂で別れるのだが、今日は後ろからついていく。モンモランシーは気が付いていないようだが、食堂に向かうより、足元が少しおろそかになりだしている。本当にちょっとした段差でもつまずくのではないかと、俺はいつでも支えられるように、かなり近くまでよったが、部屋へ戻ることに一生懸命なのか、俺にきがつかねぇ。
部屋のドアを開けたところで、
「モンモランシー。ちょっと話があるのだけど、いいかな?」
「えっ?」
ゆっくり、振り返ったモンモランシーは、完全に顔がつかれきっているという感じだ。そのまま、押し込むようにして、部屋に入ったが、なされるままだ。普通なら怒りだすところだろうが、やっぱりおかしい。
「モンモランシー。とりあえず、席につかないかい?それともベッドでよこになりながら聞いているかい?」
「テーブルで」
そういいながら、席についたので、俺も正面に向かって座るようにした。
「調子が悪いんじゃないのかい」
「そんなことないわよ」
とはいいつつも、声の力がない。昨日と違って答えるだけ、まだよいのかもしれないが、判断がつかないな。
「まわりの女子生徒たちの中にも、モンモランシーの元気がたりなさそうだって、俺に言ってきているのがいたぞ!」
「そう……なら、そうなのかもしれない」
「とりあえず、今日はこの精神を安定させる魔法薬を飲んで、早めに寝るといいと思う」
夕食前に用意しておいた標準的な魔法薬を見せたが、
「……たぶん」
「多分?」
「効かないわ」
「なんだったら、効きそうなのかな?」
「わかんない」
「何か、元気がでないことにたいして心当たりがあるのかい?」
「ええ」
「今、はなせそうかい」
「明日にしてくれる」
「わかったよ。朝食の時間になったら、迎えにくるから、そこまで様子見でいいかな?」
「そうして」
「それでは、おやすみなさい。朝食の時にくるからね」
だまって、うなずいただけのモンモランシーをみて、寝れば多少は良くなるようだから、明日は授業を休んでもらって、医師にみてもらうのがよいかなって感じかもな。
自室の方では、今日はフラヴィとクララの診察だ。モンモランシーのこ
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