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魔法薬を好きなように
第14話 モンモランシーの不調
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しくないのなら、俺でもすぐ作るから」

それでも返事は、無いので、俺はいったんあきらめて、

「夕食前にまた迎えにきますので」

そう言って、立ち去った。



夕食時は、まだ、ティファンヌの件で俺への質問は続いているから、モンモランシーの口数が少ないのは目立たない。しかし、話の主導権をにぎりたがるモンモランシーとは明らかに違う。

その翌朝の朝食や授業に昼食もあまり変わらない。そろそろ、まわりも気がつき出してきている。昼食後にモンモランシーから離れたときに、モンモランシーのまわりにいつもいる女子生徒から

「モンモランシーって、ちょっと元気ないんじゃないかしら?」

「やっぱり、そう思いますか? 俺って、まだ、1カ月ちょっとばかりなので、彼女の性格をつかめきれていなくて」

「貴方、彼女の使い魔なんでしょ。少しは主人をねぎらいなさい」

「まあ、朝食から夕食までは、そのようにしますが、夕食後はどなたか見れる人はいませんかね?」

「貴方でいいんじゃないの?」

「いえ、モンモランシーが俺を彼氏と噂されるのは、嫌がっているみたいでして」

「そうね。言われてみれば、私たちのグループからなら、そういう風には見ないけれど、他のグループからなら、そう見えるかもしれないわね」

って、やっぱり、派閥みたいなのがあるのか。

「なるべく、そばにいられる算段はしますが、それを実行できるのは明日からになると思います」

「それは、なぜかしら?」

「そこは、使い魔と主人の秘密ということで」

「ふーん。私たちは、モンモランシーに呼ばれたら部屋にいくけれど、普段はあまり行かないしね。もう少し続くようだったら、何か考えてみるわね」

「ええ。お願いします」

しかし、モンモランシーに呼ばれないと、まわりの女子生徒を部屋に入らないのか。思っていたよりも、難儀な性格をしているな。確かに女子生徒同士の夜の交流は少ないってきいているけど、モンモランシーみたいなのは珍しいじゃないかな。兄貴の話を、もう少し覚えておけばよかったけれど、あの兄貴って、魔法学院時代のことの、こんなこと覚えているかな。
まともな返事は期待できないが、まずは、兄貴宛に伝書ふくろうでも送ってみるか。昼休みは、兄貴宛に手紙を書いて、伝書ふくろうに自宅へ運ばせたが、返事はいつもどってくるのやら。

授業の最中も、平然としているっぽいが、状態を確認するために、水の感覚を感じとってみることにする。人が多いところでは、他の人間の身体の状態まで感じとるので、苦手としているのだが、まわりも気がついているということは、そんなに余裕をもって対処できそうにないかもしれないな。それで、モンモランシーから感じるのは、水の流れ、血液の流れが他の人間より、脈
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